ときどき思い出したい塾活のキホン

 塾選びはゴールにあらず。塾を選ぶうえで知っておきたい三つのポイントを教えてもらった。

塾に入れたら=第1志望に合格ではない!

 入塾したら受験の軌道に乗ったような気持ちになるが、通塾で合格が保証されるわけではない。「受験生活は山あり谷あり。成績が乱高下しても淡々と塾に通い、宿題をこなす日々になります」(安浪さん)。地味な努力が実を結ぶ世界だと知っておくのが賢明だ。

一番大事なテストは単元ごとの小さな復習テスト

 塾のカリキュラムから学習内容を把握するのは難しいが、日頃から子どもの学習状況や学力の確認はしておきたい。「その場合、塾の小さな復習テストをチェックするのがおすすめ。学習内容を定着させるには毎週復習テストがあるのが理想です」(安浪さん)

転塾は前進の一手段。前向きに考えていい

 勉強をしないなど本人に問題がある場合は転塾しても状況は変わらないが、「レベルが合わない」「親のサポート量が多すぎる」など明確に理由があれば転塾を検討しても。「5年生の終わりには受験校が見えてくるので、戦略として転塾するのもあり」(杉浦さん)

塾を選ぶときに考えたい5つのポイント

 さらに、塾を選ぶときに考えたい5つのポイントを紹介する。

Point1 家庭のライフスタイルと塾生活は合っている?

 週末テストのため続けたいスポーツをやめざるをえない、休みがちなのに授業の振り替えがないなど、子どもの生活に合わない塾は難しい。弁当は必要か、帰宅が遅い場合の交通機関やお迎えについても確認を。

Point2 家庭のサポート内容はどれくらい必要?

 スケジュール管理や、返却された答案の確認と成績状況の把握など、どの塾でも最低限のサポートは必要。テキスト、テスト、プリント類の整理やファイリングがどこまで必要かを把握しよう。

Point3 子どもの性格と塾の雰囲気は合っているか

 意見交換が活発な討論型の授業はおとなしい子どもに合わないだろうし、熱血指導の講師を苦手だと思う子もいる。通いたいと思う塾の校舎の雰囲気は、体験授業や見学、情報収集で把握しておきたい。

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