ほかの人に向けて、自分の気持ちや意見をきちんという、わかりやすく相手に伝える――。変化の激しいこれからの社会では、相手に自分のことばで伝え、理解してもらうことがより重要になります。「自分のことば」で伝えるためには、日常から意識して引きだしておくことがポイント。自分のことばを引きだすための4つの日常のトレーニング方法について、小中学生にプレゼンの方法を教える「子どもが教える学校」主宰の鈴木深雪さんに聞きました。「AERA with Kids 2023年春号」(朝日新聞出版)から抜粋してお届けします。
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トレーニング1)熱く語ろう!「好き」プレゼン
自分の好きなものやことの魅力を、相手にプレゼンしよう。そこで相手が興味をもってくれたり、好きになってくれれば最高! 家族で順番を決めて行うと盛り上がる。好きプレゼンが上達すれば、おこづかい値上げやほしいゲームの購入など「交渉」にも生かせそう!
トレーニング2)「おもしろい」「うれしい」「楽しい」NGゲーム
「おもしろかった」「うれしかった」「楽しかった」……。万能で便利なことばばかり使っていると、どんどん自分の表現が乏しくなり、ことばを考えなくなってしまう。そこで、家族の会話でこれらをNGにしてみよう。ゲーム感覚で、自然に自分のことばを増やすことができる。
トレーニング3)「もっと~ならいいのに」妄想告白
たとえば「一日が48時間あったらいいのに」など、子どもが「こうだったらいいのに」と考えることについて話してもらおう。そこにジャッジや正解はないので、思ったことを自由に話してOK。子どもの興味のあることなので、話しながらも本音やこだわりがどんどん出てくる。そこで意外な一面が発見できるかも!
トレーニング4)どう思う? なぜかな?親子インタビュー
子どもといっしょに買い物に行ったときなど、「今日は混んでるね。なんでだろうね?」という具合に、日常の場面でひとつ質問を加えて子どもに気持ちや意見を話してもらおう。また、子どもにインタビューをしてもらうのもおすすめ。質問を考えることで視点が多角的になり、表現も豊かになる。
※「AERA with Kids 2023年春号」から抜粋
(取材・文/AERA with Kids編集部)
朝日新聞出版