だから、「いましかできないこと」って考えると中学校にちゃんと通って勉強することになるのかな、って思った。でも、正直「勉強か芸能か」って決めつける必要はないと思うんだ。だって、勉強と部活を両立させてどちらでも成果を出している人はいるし、芸能活動をしながら勉強をして難関校に受かる人もいるからね。
よしおの周りの後輩芸人に聞いてみたら、芸能界を目指し始めたのは高校生くらいが一番多かったかな。そのなかでも面白いなあ、と思ったのが、学校にいながら自分が芸人に向いているかどうか試していたという話。
ある後輩は、クラスで“勝手にオーディション”を開催していたらしい。「今日はクラスの人を何人笑わせられるかな」って毎日試していたんだって。他には、高校3年生の文化祭でネタをやるって決めて、「文化祭でウケたら、芸人を目指そう」って芸人になった後輩もいた。
まーちゃんが芸能界のなかでも、モデルなのか俳優なのかタレントなのか、何を目指しているのかわからないけど、学校って発表する場が結構あるんじゃないかな。演技のお仕事がしたかったら演劇に挑戦してみればいいし、音楽がやりたかったら文化祭で弾き語りをすることもできるね。
それに、いまは昔よりも芸能界との距離っていうのが縮まっている気がするんだ。YouTubeやTikTokっていうSNSの発達によって「メディアに出る」ということのハードルが下がっているよね。何をどう発信するかはしっかり考えないといけないと思うけど、勉強に軸足を置きながら芸能の道を探るっていう方法もあるんじゃないかな?
■芸能界は“極めた人”の集まり
ところで、芸能界で活躍するのってどんな人だと思う? 「小さいころにスカウトされた美男美女さんが多いと感じました」というけれど、本当にそうかな?
よしおが芸人をしていていろんな芸能人の方に会って感じるのは、芸能界は「キャラクター」や「特徴」がとても大切な世界だってこと。たとえばモノづくりが好きとか、節約が好きとか、怖い話をするのが上手とか、みんな得意分野があるんだよね。
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