(2)時間制限なしで読解問題を1題だけ、じっくり一緒に解く
読解問題を解くときは「量より質」を重視して。浅く広く読むのではなく、制限時間を設けずに、「ゆっくり、深く、ていねいに読む」練習から始めます。「これってつまりどういうことだろうね」など、対等な目線で一緒に考えることで読解力をはぐくみます。
(3)活字を読むのが面倒な子には、1段落だけ見せてほかは隠す
はじめから長文を読ませるのはNG。「読むのが面倒ではない」と思わせる工夫が大切。説明文の問題なら、問題に該当する1段落だけを読めるようにして、ほかの部分を紙で隠してしまうのも方法。「6行だけだから読めるよ」とその気にさせるのがコツ。
(4)日常会話の中で物語文・説明文のフレームを意識させる
子どもは「物語文には5W1Hがある」「説明文は序論、本論、結論で構成されている」という基本的な型を知りません。「今日こんなことがあったよ」と言われたら、「いつのこと?」「どこで?」など、会話のなかでさりげなく意識させていくと効果的です。
(取材・文/船木麻里)
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朝日新聞出版
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