●「英語×ほかに習い事」教室
「英語で」サッカー、ピアノ、ダンス、アートなどほかの習い事を教える教室。その道の外国人プロが講師になる場合が多い。子どもは習い事のほうに夢中で、英会話にまで意識が集中しづらいことも。ただ、生きた英語に触れられるので、聞く力は多少期待できるだろう。習い事によって専門用語やよく使われる言葉に偏りが出てしまいがち。教室の数が少ないため、近所にないこともある。
●自学自習タイプの教室
KUMON、レプトン、学研教室など、一人ひとりがオリジナルのプリントやドリル、音声教材を使って、その子に合ったレベルの英語学習を進めるスタイル。読み書き中心で、反復練習することで定着を図っていく。学年を問わず自分の英語力に合うレベルから始められ、自分のペースでレベルアップできるのが特徴。英検対策やTOEICを意識している教室も多い。
●学習塾タイプの英語塾
早稲田アカデミーIBS、J PREP 斉藤塾など、学習量をこなし、ハイレベルな英語を目指す教室。こまめにテストが行われ、学習成果を確認できる。英検上位級合格を目指すことや、英語4技能に加えて「考える力」「表現する力」を養えるカリキュラムも。通うならすでに英語に慣れた高学年からのほうが本人の納得感を得やすいだろう。費用は高め。
●英語学童
Kids Duoや東京インターナショナルスクールアフタースクールなど民間会社の運営で、放課後をオールイングリッシュの環境で過ごす教室。さまざまなアクティビティーが用意されている。1日3~6時間と長時間教室にいるので、回数を増やせばそれなりの英語力アップが期待できるが、その分費用は高くなる。送迎サービスがついている場合もあり、働く親にとっては心強い面も。
●オンライン英会話
DMM英会話、ハッチリンクジュニアなど、自宅でスカイプなどのビデオ通話サービスを使って受けられる英会話レッスン。欧米のネイティブやフィリピン人の講師が主流だが、日本人講師を選択できる場合も。マンツーマン指導で1回20~25分のレッスンのところが多い。語彙力がないと会話が続かないため、ある程度話せる子向き。講師との相性も重要になってくる。
清水さんは「低学年までは歌や絵本、アクティビティーなどの仕掛けをふんだんに取り入れている教室がおすすめ。英語を学ぶのが楽しくなることが大事です。早くから英語を書かせてばかりいるところは要注意」と言います。
また、通う前の体験教室参加は必須。「できれば2回以上見せてもらい、子どもと先生の様子、教室全体の雰囲気を確認できるといいですね」とアドバイスします。
「AERA with Kids冬号」では実際に英語教室に通う親子の話も紹介しています。(取材・文/船木麻里)
星渉,tomekko,高濱正伸,安浪京子