――アニメの美術監督になるには?
大学や専門学校で美術を学んでからこの職に就く人が多いです。背景スタッフとして経験とキャリアを積んでいくなかで、美術監督として作品を任せてもらえる機会ができたりします。
まずは絵を描くことが好きというのが大前提。そのうえで腕を磨く地道な努力を続けられる人が向いています。チームワークを大事にできることも重要です。
――AI技術が進んでも、負けないポイントは?
ゼロから場面を生み出す発想力。人が描いた絵には、誠実さや愛情、熱意、個性がにじみ出ます。それは人にしか出せない豊かな表現で、見る人にも必ず伝わると思っています。
【日野香諸里さん(39歳)】
愛媛県出身。武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。日本アニメーション株式会社や絵映舎で山本二三氏に教えを受ける。現在は会社に所属しないフリーランスとして働く。
(ライター・宮本さおり)
※月刊ジュニアエラ 2019年12月号より
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