話題は「男の子と女の子の育て方」についても及んだ。「決定的に違う」と話す藤原さんの意見に、高濱さんも同調し、
「お母さんたちは、大人の女性の感性を持っているので息子を理解できず、たいがい生まれ持ったエネルギーをポキって折ることをやっちゃう。男の子を育てるということは、カブトムシを飼育していると思ってくれればいいです」
と断言。続けて、
「一番危ないのは中学受験。母子分離がうまくいかないケースがある」
と高濱さんが言うと、藤原さんも、
「受験勉強のためにお母さんが横について問題を解いて教える中で、息子とお母さんの共依存が進むわけですよ。受験に成功しちゃったりすると、母子の関係が切れない。お母さんが男の子の男性性をつぶすことも起こっています」
と話した。
女の子の育て方については、高濱さんが4~9歳の幼児期と、11~18歳の思春期で対応を変えることの大切さを強調。
「幼児期は家族に無条件で愛され、何かに没頭するという経験を大事にしてほしい。でも女の子は特に、小学校5、6年生からは、ランドセルをしょってるけど頭の中はすっかり大人。お母さんと子どもではなく、大人と大人の関係を築かないといけない。会社に入ってきた新人OLだと思ってください。5年生女子を子ども扱いして『宿題しなさい』っていうのは、さなぎからすっかりチョウチョになったのに『葉っぱ食べなさい』って言っているようなもの。娘はもうチョウなんだから、『いや、蜜です。私だいぶ前から蜜です』って言いますよ」(高濱さん)
二人の歯に衣着せぬ発言と絶妙なたとえに会場に集まった親子連れからは、大笑いや拍手が起こった。(AERA編集部・深澤友紀)
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