●消費ってなに?
例えば、とってもおいしいケーキ屋さんがあったとします。そこで君がいっぱいケーキを買うようにしたら、お店ももうかるし、お店の人もまた一生懸命においしいケーキを作ろうと思うよね。でも反対に、おいしくないケーキを作るお店からは、誰もケーキを買わなくなって、もうからずに閉店してしまうでしょう。
そうやって、みんなが限られたお金をどこに使うかをちゃんと考えれば、よい商品を作っているところはどんどん発展し、世の中にいいものが出回るようになるんだよ。
みんなは18歳にならないと選挙で投票できないけど、買い物行動という投票はいつでもできる。いい商品を作っているところにお金を出す=投票行動することで、世の中を少しでもよくすることに協力できるんだよ。
●「銀行」って、預かったお金でどうやってもうけているの?
銀行に預けたお金は、金庫にしまったままだと思っている人もいるかもしれません。でも、銀行はお金を必要としている人にお金を貸し出す役割も果たしています。例えば、鉄道会社が新型車両を導入するために銀行からお金を借りたら、その後の運賃収入で返していくというわけ。
貸したお金を返してもらうときは「利子」をつけて少し多めにお金を返してもらいます。その利子が銀行のもうけになり、利子の一部は「利息」として、お金を預けてくれた人に支払われます。
でも、銀行はちゃんと返せる人にしかお金を貸しません。しかも貸すときに「返せなかったらどうしますか?」と聞いて「家や車をもらいますよ」と約束(担保)します。厳しいようでも、元手はみんなから預かった大切なお金。戻ってこないと困るからね。
「家庭で、子どもとお金の話を積極的にしましょう。子どもたちには、将来お金に振り回されるのではなく、正しい知識を身につけて、よりよい人生を送るためにお金を役立ててほしいですよね」(池上さん)
お年玉をもらって、子どもが大きなお金を手にする新年こそ、家庭でお金の話をするいいチャンス。今年からわが家でも、お金教育をはじめてみましょう!