クラブ活動からオリンピックまで、規模もレベルもさまざまな舞台で、多くの人を夢中にさせるスポーツ。話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎号、一つの競技を取り上げて、やっても見ても楽しくなるうんちく(深~い知識)を紹介するよ。今回はバスケットボールを取り上げるよ。今では世界中で行われている人気スポーツは、約130年前にアメリカで生まれたんだ。

今年2月の平昌五輪の閉会式。統一チームの結成が話題となった韓国と北朝鮮は開会式に続き、合同入場。朝鮮半島を描いた「統一旗」や、それぞれの国旗を手に行進した (c)朝日新聞社
今年2月の平昌五輪の閉会式。統一チームの結成が話題となった韓国と北朝鮮は開会式に続き、合同入場。朝鮮半島を描いた「統一旗」や、それぞれの国旗を手に行進した (c)朝日新聞社
メルボルン五輪から8年後の東京五輪でも、閉会式では各国の選手が入り交じって入場し、世界中の人々の心に強い印象を残した (c)朝日新聞社
メルボルン五輪から8年後の東京五輪でも、閉会式では各国の選手が入り交じって入場し、世界中の人々の心に強い印象を残した (c)朝日新聞社

<競技の内容>
 縦28メートル、横15メートルのコートで、1チーム5人がパスやドリブルをしてボールを奪い合い、高さ305センチにある直径45センチのバスケットにボールを入れて得点を競う。ゲーム時間は10分4ピリオド。得点はリングの真下を中心とする半径6.75メートルの半円の外側 (スリーポイントエリア)からシュートを決めると3点、内側から決めると2点、反則などで得られるフリースローを決めると1点。

<バスケットボールのうんちく6連発!>
(1)桃を収穫する籠がゴールだった

 バスケットボールは1891年、アメリカのスポーツ指導員のJ・ネイスミスが、室内でも安全に楽しめる球技として考案した。高いところにあるバスケットにボールを入れて得点を競うのは、思い切り投げてケガをするのを防ぐための工夫だ。最初の試合では、桃を収穫する籠がゴールに使われた。

(2)背が低くても活躍できる!

 5人の選手の役割は、ルールでは決められていないが、ガード2人、フォワード2人、センター1人が基本だ。一般的には背が高いほうが有利だが、攻撃の司令塔として試合を組み立てるポイントガードは、背が低い選手でも活躍できる。

(3)ダンクシュートの語源は?

 得点するときはボールをバスケットを狙い、投げるのが基本だが、身長の高い選手は飛び上がって直接、真上からボールを入れる。これを「ダンクシュート」といい、パンなどを飲み物にひたす「ダンク」という動作と似ていることからつけられたといわれる。正しい英語では「ダンクショット」という。

(4)1600億円以上稼いだ選手も

 世界最高峰のプロリーグであるアメリカのNBAは、世界中のファンを熱狂させている。選手の収入も高く、1990年代に活躍したマイケル・ジョーダン選手は、生涯収入15億ドル(約1600億円)を超え、世界の富豪の仲間入りをした。

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AERA編集部
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