コロナ禍で「飢餓のパンデミック」の恐れ ノーベル平和賞受賞のWFPが危機を訴える (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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コロナ禍で「飢餓のパンデミック」の恐れ ノーベル平和賞受賞のWFPが危機を訴える

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新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、学校が休校に。学校給食の代わりとして持ち帰り食料が配布された(写真 WFP/Hugh Rutherford)

新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、学校が休校に。学校給食の代わりとして持ち帰り食料が配布された(写真 WFP/Hugh Rutherford)

アフリカ・ルワンダで給食支援を行っている様子(写真 WFP)

アフリカ・ルワンダで給食支援を行っている様子(写真 WFP)

 今年のノーベル平和賞は、飢えに苦しむ人に食料を届ける国連世界食糧計画(WFP)に贈ると10月9日、ノルウェーのノーベル委員会が発表した。12月10日にノルウェー・オスロで授賞式が開かれるが、新型コロナ流行の影響でWFP代表団は授賞式には参加しない方向という。小中学生向けニュース月刊誌「ジュニアエラ」12月号では、世界の飢餓の様子や最前線で食料援助をしているWFPの活動について紹介した。

*  *  *
 みんなは、世界でいま6億9千万人が飢えに苦しんでいることを知っているかな? これは世界人口のおよそ11人に1人の割合だ。世界で飢えに苦しむ人のうち、2分の1以上はアジア人だ。けれども、人口に対する割合としてはアフリカのほうがより深刻だ。特にルワンダやマダガスカルなどの地域は3人に1人が飢餓に苦しんでいる。

 今年のノーベル平和賞は、飢餓に苦しむ途上国を中心に、戦地や被災地などの過酷な現場で食料を届けている国連世界食糧計画(WFP)に贈られた。

 今年はさらに新型コロナウイルスの感染拡大や気候変動による災害が多く、食べられない人が増えている。世界の飢餓と闘うWFPの活動について日本事務所広報の我妻茉莉さんに伺った。

――新型コロナウイルスの感染拡大によって、今までの食料支援と変わったところはありますか?

 WFPは、世界で最低限の食料さえ入手困難な「急性」の飢餓ニーズへの対応に力を入れています。2019年に、世界で急性の食料不安を抱えている人は推定1億4900万人でした。しかし、新型コロナの感染拡大による世界各国での経済危機や、国境閉鎖などを原因としたフードシステムの混乱のため、このまま何もしなければ急性の食料不安を抱える人々の数は80%増加し、2億7千万人になると予想されています。これは国連WFPの事務局長が発言しているとおり、「飢餓のパンデミック」になる恐れがあります。

――とくに今年に入り、どのような地域への緊急支援が必要となっていますか?

 ラテンアメリカでは急性の食料不安に直面している人々が269%も増加。西・中央アフリカ(135%増)、南部アフリカ(90%増)でも急増しています。コロナ禍に加え、今年は気象災害も多く、アフガニスタン、バングラデシュ、南スーダンなどの国々では洪水が起こり、緊急食料支援を開始しました。しかし、紛争、豪雨、洪水などにより道が寸断されてしまい、孤立してしまった村などに食料を届けるのも大変です。今までのように大型トラックで現地まで行くことができず、小型の水陸両用車で向かうなど、どうやったら支援物資を届けられるか探りつつ、臨機応変に行っています。


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