離乳食は焦らずに進めることが大事だ(写真/gettyimages)
離乳食は焦らずに進めることが大事だ(写真/gettyimages)

 4月から保育園での新生活が始まる赤ちゃんとお母さん、お父さんにとって、保育園での給食を食べるためにも、家庭での離乳食を進めていく必要があります。これまで家で2食または3食食べていた離乳食のうち、お昼ご飯1食分をこれから保育所で食べることになります。保育園に通う前に再確認の意味を込めて離乳食の進め方と、保育園に通う前に準備しておきたい離乳食まわりのことを紹介します。

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●離乳食の進め方の基本

 離乳食には、離乳食初期(5~6カ月ごろ)、離乳食中期(7~8カ月ごろ)、離乳食後期(9~11カ月ごろ)、離乳食完了期(12~18カ月ごろ)の4時期があります。それぞれの時期により離乳食のきまりの目安があります。新しい食材を食べるときは、1日1種類を3日間食べることを心がけます。

◇離乳食初期(5~6カ月ごろ)
・離乳食の回数 
1日1回(1カ月経過したら1日2回)
・離乳食の形状 
トロトロのヨーグルト状
・離乳食初期の基本の進め方 
まずは10倍つぶしかゆからスタートし、1週間たったら繊維の少ない野菜にチャレンジ。さらに1カ月過ぎたら2回食になり豆腐、白身魚にチャレンジ。

◇離乳食中期(7~8カ月ごろ)
・離乳食の回数 
1日2回
・離乳食の形状 
2~3ミリメートルのみじん切り
・離乳食中期の基本の進め方
7倍かゆスタート。少し繊維のある野菜も食べられるようになる。赤身魚や脂肪の少ない鶏ささみ、鶏むね肉を食べられるようになる。

◇離乳食後期(9~11カ月ごろ)
・離乳食の回数 
1日3回
・離乳食の形状 
5~7ミリメートル角程度
・離乳食後期の基本の進め方
5倍かゆスタート。繊維の多い野菜も食べられるようになってくる。青背魚、鶏もも肉、牛肉、豚肉なども食べられるようになる。手づかみ食べがスタートするので、手づかみしやすいメニューを用意し自分で食べる練習をさせる。また、家族と同じ時間に食べることで食べる楽しさが味わえる。

◇離乳食完了期(12~18カ月ごろ)
・離乳食の回数 
1日3回 おやつを1日1~2回
・離乳食の形状 
1センチメートル角程度
・離乳食完了期の基本の進め方
軟飯から普通飯を食べられるようになる。ほとんどの食材を食べられるようになる。ただ、大人用の加工品などは塩分、油分などが多く、赤ちゃんの内臓に負担がかかるので与えない方がよい。自分で食べたい意欲が増してくる。まずは手づかみ食べをしっかりとさせて、必要があればスプーンを持たせて自分で食べさせる時間をどんどん増やす。大人は食べる姿を見守ることを心がける。

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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