「貯金しなくちゃ!」と心では焦るのに、なかなか実現できない。とくに子育て家庭では教育費が重くのしかかります。そこで「AERA with Kids 秋号」で、誌上家計相談を実施。実際に「貯められない」と悩む人にファイナンシャルプランナーの横山光昭先生が直接アドバイスしています。この特集から、子育て中でも「貯められる人」になるコツを紹介します!

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これから教育費もますますかさむのに、貯金は停滞……。そんな悩みを抱える子育て家庭は多く見られます。人気ファイナンシャルプランナーで、1男5女のパパでもある横山さんは「実は『貯められる人』と『貯められない人』には、お金を使うときの考え方に大きな違いがあるんです」と話します。

「『貯められる人』は、買い物をするときに値段が安いから買うということはしません。自分にとってより『価値がある』と思えるものにお金を使うというこだわりを持っているんです。100円だし安いから買っちゃおう、ではなく、安いけど今の自分には価値がないものだから買わない!というスタンスです。でも、反対に『貯められない人』は、価値よりも値段を見て、安い!とお金を使ってしまうのですね。だから、いつまでも無駄遣いが減らないのです」

 お金を使うときに「価値」を考えると言われても、ピンとこない人も多いはず。

 そこで、消費・浪費・投資の三つの基準を意識しましょう。これは、価値を考えるわかりやすいものさしだと先生は言います。

【消費】生活するのに必要なものの購入や使用料。
※住居費、食費、日用品費、水道光熱費など
【浪費】ただ、「今」を楽しむための無意味な使い方。いわゆる「無駄遣い」。
※過度な嗜好品、程度を超えた被服、娯楽費、交際費など
【投資】必ずしも生活に不可欠ではないが、将来につながる「生産性」の高い使い方のこと。
※積み立て、貯蓄など。習い事、資格取得、書籍代などの自己投資費用も

買い物をする際、その支出が上の消費・浪費・投資のどこに分類されるのか、考えてみましょう。

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AERA編集部
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