落合陽一、写真好きな素顔「撮影するときは光の気持ちになる」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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落合陽一、写真好きな素顔「撮影するときは光の気持ちになる」

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 メディアアーティストの落合陽一さんが、AERAの表紙に登場した。撮影中には意外な素顔も見せた。

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 超多忙なスケジュールの中、ようやく調整できた撮影時間は早朝。撮影中も愛用のライカで曇天の風景を撮影していた。

「もともと光の研究をしているので、写真は好きだし得意。撮影するときは光の気持ちになる感じです」

 たとえば2014年発表の音波で物体を浮遊させて操る「Pixie Dust」という装置。たとえば15年発表の空中に輝点を生み出して実際に触れるようにした「Fairy Lights in Femtoseconds」という装置。

 落合陽一(31)は、15年に米国の「ワールドテクノロジーアワード」を日本人としては中村修二以来2人目の受賞者となるなど世界的に注目される科学者だが、科学とアートが融合するこうした作風からか、はたまたヨウジヤマモトの黒ずくめのファッションもあってか、「現代の魔法使い」とも呼ばれる。そういえば20世紀の発明王・エジソンも「メンロパークの魔術師」と呼ばれたのだった。

 筑波大学学長補佐として大学経営、教育にも関わり、新たな産学連携のスタイルにも挑戦している。17年に筑波大学の助教を辞め、同大学内に「デジタルネイチャー推進戦略研究基盤」を設立、代表・准教授に就任。これは「国立大学から給料をもらうのではなく、自分で企業などからお金を集めてきて、自分の会社から自分に給料を払うというシステム」(著書『日本再興戦略』から)だと言う。

「ゼロからハードウェアを作るよりも、既存のインフラをソフトウェア的につなげて使えるモノを作ることの方が今の時代に重要だと思っています」

 落合は、「日本再興戦略」とは改革や革命ではなくアップデートだと思っている。

「最初から奇抜な発想を求めるゼロイチ思考だと、なかなか新しいことは始められない。IT技術や研究のイノベーションは、今できる最良の手段を選んで走り出した後にゼロイチを作る。それはモノを壊すのではなく、そこにあるリソースと資源を有効活用する発想から生まれると思います」

 落合の疾走するヴィジョンで、この国は今度こそ変わるのか。(文中敬称略)(編集部・小柳暁子)

※AERA 2018年11月12日号


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