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中学受験の志望校選びで注目の「お得校」 どれだけ得なの?

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面倒見の良さも「お得校」の特徴(写真:iStock)

面倒見の良さも「お得校」の特徴(写真:iStock)

 新しい入試の採用は、一般入試で入った子にもお得校になり得るのです。

 もちろん新型入試や特進コースを採用している学校すべてが、お得校というわけではありません。森上さんはお得校の要件を「生徒の自立性を養う環境を整えていること」と話します。

「お得校に進む生徒は、難関校に進む生徒に比べ、一般に学習習慣が定着しておらず、また自己肯定感も低い傾向にある。そこでお得校では、中1、2年のうちに学習習慣をつけさせる。その際、学んだことを振り返り、自分でわからない箇所に気づく習慣づけも行っています」

 例えば宝仙学園中学校共学部 理数インターは、週1回振り返りの時間を設け、自分がどこまで理解しているのか気づかせるそうです。秀明中学校・高等学校も頻回に小テストを行い、疑問をすぐに解決するよう指導。ほかにもノートに家庭学習の状況等を記入させ、学習の習慣化を促すお得校は数多くあります。

「並行して心の教育も行っています。駒込中学校・高等学校は仏教を軸にした情操教育に力を入れているし、江戸川学園取手も道徳教育を大切にしています。落ち着いて学びに向かわせるわけですね。一方で『勉強するとこんなことができるようになる』と明確にして、勉強の意義づけもする」

 十文字中学校・高等学校が課外プログラムを日々の学習に結びつけているのは、その一例です。

「さらに共通しているのが、少人数クラスで対話的な授業を行っていること。先生が生徒一人ひとりに目を向け、不明な箇所を一緒に考えて、できたらほめます」

 こうしたこまめな取り組みが自己肯定感や主体的に学ぶ意欲を育て、「お得度」を向上させているようです。


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