世界の多くの人が屋外で排泄している現状を疑似体験し、考えてもらおうと企画された。

 体験した人たちからは「ここじゃできない」「絶対無理」との声が。「トイレはシースルー(丸見え)ですが、世界の衛生問題はスルーしないで」と担当者。

■苦学の実業家九州大学に5億円寄付(2018年5月11日 福岡市)

 学生の支援に役立ててもらおうと、福岡市の実業家・中本博雄さんが九州大学に5億1600万円の寄付をした。九州大学はこれを元に給付型奨学金制度をつくり、学生の留学や修学を支援する。

 現在80歳の中本さんは、高校在学中、恩師に九州大学への進学を強く勧められた。だが家庭が貧しく、泣くなくあきらめた。「先生が家に5回も来てくれたが、おやじは返事をしてくれなかった」

 勉強したいという思いは消えず、働きながら独学。1972年ごろ、静電気を使ったコピー機関連の特許をアメリカと日本で取ったという。「情熱が執念に変わるまで勉強すれば道は開ける」。87年に福岡市で印刷会社を創業、財産を築いた。「死んで財産を残すよりも若い方に渡したほうが、お金が生きる」と考えたという。

※月刊ジュニアエラ 2018年8月号より

ジュニアエラ 2018年 08 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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