Suchmos「バンドマンよりかっこいい生き方はない」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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Suchmos「バンドマンよりかっこいい生き方はない」

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三宅玲子AERA
AERA 2017年7月3日号表紙にバンドのSuchmosさんが登場。撮影は蜷川実花さん 7月5日、「F.C.L.S.」からの第1弾シングル「FIRST CHOICE LAST STANCE」をリリース予定

AERA 2017年7月3日号表紙にバンドのSuchmosさんが登場。撮影は蜷川実花さん 7月5日、「F.C.L.S.」からの第1弾シングル「FIRST CHOICE LAST STANCE」をリリース予定

 AERA2017年7月3日号(6月26日発売)の表紙に、6人組のバンドSuchmosが登場した。撮影はフォトグラファーの蜷川実花だ。

 AERA表紙撮影が行われたのは、夜と朝が交差する午前6時。人通りのまばらな薄曇りの東京・渋谷にSuchmosが現れた。特に指示を待つまでもなく、蜷川実花のカメラに向かう。不穏な空気をまとった立ち姿がスッとキマった。

「バンドマンという生き方以上にカッコいいものには出会わない気がした」
自分たちは「ミュージシャン」ではなく「バンドマン」だ、と言う。その違いは?と聞くと、「ここがあるかどうか」と、胸を叩いた。

 6人のバンドマンは、幼稚園からの友達や、高校時代の遊び仲間、音大の先輩後輩といったつながりでSuchmosになった。共通するのは「音楽の力を信じている」こと。バンド名は、敬愛するルイ・アームストロングの愛称サッチモからとった。

 2016年1月にリリースしたEPに含まれた「STAY TUNE」がCMに起用され、その都会的なサウンドで一気に知られることとなった彼らだが、実は「玄人」。「久々に聴かせるバンドが出てきた」と、青春時代どっぷり洋楽に浸った40代をうならせる。

 ジャミロクワイ、オアシス、ニルヴァーナ、ビートルズなど、ロック、ジャズ、ソウルをジャンルレスに聴き込んだ分厚い音楽体験と、多角的な視点でジャズを学んだ音大出身メンバーのテクニック、アスリートのようにストイックな音楽への姿勢。そして何より、歌詞に込められた「反骨」。

 複雑なレイヤーのサウンドに乗せて繰り出す社会への違和感や怒りは、直球にもかかわらず押しつけがましくない。ライブでも、ボーカルのYONCEは一斉に同じ動きで「ノる」より、それぞれのやり方で自由に楽しむことをうながした。

「反骨」はストリート出身の彼らの気配にもにじむが、それでもどこか健やかなのは、地元である茅ケ崎や横浜が彼らをいつもリセットしてくれるからなのか。

 7月5日、自主レーベル「F.C.L.S.」から新曲をリリースする。「FIRST CHOICE LAST STANCE」の頭文字をつなげたレーベル名に、こんな決意を込めた。

「この先何があろうとも、オレたちは最初の頃から何も変わらないSuchmosであり続ける」(ノンフィクションライター・三宅玲子)

AERA 2017年7月3日号


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