ロボットが食事運び、エレベータ待ちも 近未来な病院 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ロボットが食事運び、エレベータ待ちも 近未来な病院

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 アメリカでは今、ロボット熱が盛り上がっている。身の回りにロボットが増えてきた。日本でも知られるお掃除ロボット「ルンバ」は、その先例。部屋の形を認識して自律走行して床を掃除した後、充電ステーションまで勝手に戻る。

 最近シリコンバレーで人気製品となっているサーモスタットの「ネスト」は、住人の気配を感じ、その生活パターンを学習して自動的に最適な温度設定を行う。元ワシントン大学教授で、抜きんでた才能を持つ研究者に贈られる「マッカーサー天才賞」を受賞したロボット研究者、ヨーキー・マツオカ氏が開発に携わった。「現代のサーモスタットはロボットとAIの組み合わせ」と、マツオカ氏は言う。

 ルンバやネストは、これからはごく普通の家庭にもロボットが入ってくることを感じさせるのだが、サービス分野ではロボットの進出がもっと加速化している。中でも病院はその先端だ。

 シリコンバレーにあるエルカミーノ病院のスタッフ用サービス通路では、20台の「タグ」と呼ばれるロボットが忙しく行き来する。運んでいるのは、患者用シーツ、食事、薬品、病理標本、ゴミなど。スタッフや看護師が行き先を指定すると、タグは自動的にそれぞれの目的地へ向かう。その途中、障害物を避け、エレベーターの前で順番を待ち、自律的に乗降する。用事を済ませると、やはり自分で充電ステーションに戻り、次の指令を待つ。

 300床の入院用ベッドを持つ同病院では、導入後の1年間でタグがのべ1万2700時間稼働し、検査ラボのスタッフが病理標本などを取りにいったり届けたりする回数を4712回減らした。同病院最高管理サービス担当者のケン・キング氏によると、タグによって日常業務コストは40%に下がったという。

AERA  2014年2月3日号より抜粋


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