人生における節目の時に、人は感謝と希望を込めて贈り物をする。誕生日や結婚記念日、あるいは入学、入社、転職等、人生に何度か訪れる記念すべき通過点の時だ。花などささやかな贈り物もあるが、ここぞという時にはやはり真心を込めた逸品を贈るのが、人生に美しい思い出を残すだろう。時代は移っても感謝という人の気持ちだけは変わらない。その真心を表すささやかな提案をオメガからお届けする。
■あなたが選ぶ“賢者の贈り物”とは?
オー・ヘンリー作の『賢者の贈り物』といえば、贈り物をテーマにした小説では有名な作品。これは貧しい夫妻がそれぞれ相手には秘密にしながら、愛する人への贈り物を工面する愛情物語だ。相手が一番大切にしているものに花を添えようと、貧しいが故に苦肉の選択をして求めた贈り物とは? この結末が、すれ違いの悲しさ以上に夫妻の愛情の深さを知る名作。
決して大げさな表現ではなく、洋の東西を問わず自分自身の思い出や他者への感謝を込めた贈り物の筆頭に上がるのが時計である。例えば前者では、退役軍人が一堂に会する記念式典に、多くの元軍人が制服と共に記念の金時計を着用したものだ、とは今は故人となったスイスのある時計会社の会長から昔聞いた話である。21世紀になっても令和の時代に入っても、時計という存在は贈り物には最高の選択肢なのではないだろうか。
■時計を普通の人々へもたらしたオメガ
1848年に創立したオメガの数多くある功績のひとつは、それ以前ではごく一部の特権階級の所有物であった時計を一般の人々にもたらしたことである。精確・高品位な時計をシステム化された工場で大量生産することで製造コストを下げ、よって普通の人々が購入可能なまでに時計の大衆化をもたらした。彼らにとって入手可能な存在になったことで、時計は贈り物としての最高の地位が与えられた。20世紀初頭のアールデコ時代のオメガの広告を見ると、“精確な時計をエレガントに贈りましょう(DONNE ÉLÉGAMMENT L’HEURE EXACTE)”というキャッチコピーが見られる。
■人生の時を刻む伴侶としての時計
1932年のロサンゼルス・オリンピックで初めて公式計時を担当したオメガは、すでにこの時、懐中時計型の大型スプリットセコンド・クロノグラフを用意。また1942年には現代のスピードマスター プロフェッショナルへと続くクロノグラフ・ムーブメント、Cal.27 CHROを開発する。このような歴史を築いたオメガから贈り物を選ぶとすれば、やはりクロノグラフが真っ先に思い浮かぶ。
「スピードマスター クロノスコープ」は時間を意味する“クロノス(Chronos)”と、観察を意味する“スコープ(Scope)”から成る造語。特徴は代表的な三つのクロノグラフ機能、“タキメーター”“テレメーター”“パルスメーター”をひとつに集約した点にある。走行距離を元に速度(特定の2地点間の平均移動速度)を計測するタキメーターはアルミニウム製ベゼルに、現地点と目視かつ可聴できる対象物(雷など)との距離を計測するテレメーターはダイヤル中央部の外周に、その内周部の簡易脈拍計であるパルスメーターは脈拍30回目の指針先を見れば1分間の脈拍数が計測できる機能だ。ムーブメントはスイス連邦計量・認定局(METAS)の厳格なテストに合格した、新型の手巻きコーアクシャル マスター クロノメーターCal.9908を搭載。記念の品としては最良の選択だろう。
■華やかな時の演出者としての時計
オメガはレディスウォッチにおいても先駆者であり、その製造は1902年に始まる。特に腕時計の量産化が始まった20世紀初頭、1920〜30年代のアールデコ時代に華やかさを増した。当時のカタログには時代の流行である幾何学的なレクタンギュラー(角型)モデルが、紳士用腕時計と共に多数掲載。“The perfect gift(完璧な贈り物)”のキャッチコピーに当時の勢いがうかがえる。
オメガに“トレゾア(TRÉSOR。宝物の意)”が登場したのは1949年。レディスウォッチ誕生100周年を記念して2018年に発表された「トレゾア レディス コレクション」は、“クラシックとコンテンポラリーの出会い”というテーマどおり、縦長のローマ数字インデックスがアールデコ時代を彷彿とさせ、ケースの左右非対称にレイアウトされたダイヤモンドセッティングがモダンな装いを演出する。
コレクション自体は36mmと39mmのケースサイズが用意されるが、特に36mmのホワイトダイヤルの18Kムーンシャイン™ゴールドケースに注目。両サイドにセットされた38石のフルカットダイヤモンドと、ケースと同素材のダイヤモンドポリッシュ仕上げの時分針が、白地のダイヤルに映えて幻想的な月の光をイメージさせる。また一粒のダイヤモンドが光る五つのオメガロゴでデザインされた赤いフラワーモチーフのリューズは、あたかも腕を飾る一輪の花のような気品さにあふれている。
時計は至高の贈り物、そこにあなたの感謝の気持ちが込められていたら、それこそ素晴らしい“賢者の贈り物”になる。
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