遊園地やテーマパーク、ほかにも公園でのブランコなどでは、「待てば待つほど楽しくなる」ということを伝えてあげたいですね。おなかがすいているときほど一口目のご飯がおいしいように、「待つからこそ楽しいこともあるんだよ」「先に割り込んだら楽しみが半減してしまうよ」と言うのは効き目があるかもしれません。もしくは、「たくさん待ったかいがあったね! すごく楽しい!」など、お母さん自身が待ったからこそ楽しめていることを表現してあげれば、より説得力も増すでしょう。

 並ぶことが必ず必要でない場合は、並ばないことを選択するのもひとつでしょう。そうすることで、その子独自の遊び方が生まれることもあると思います。「並ぶのが嫌なら別のことをやってみようよ」とお母さんから積極的に提案してみてほしいです。新しい世界への扉を開くきっかけになるかもしれませんよ!

■子どものやる気に火をつける方法

 僕は定期的に子ども向けライブを行っています。そこで子どもたちと一緒に同じポーズをとったり、セリフを言ったりと、さまざまな形で参加してもらうことがあります。そのとき、子どもたちをたきつけるためによく言うのが、「みんなには難しいと思うけど~」という言葉。子どもたちは悔しさから「できる! できる!」とやる気を見せてくれるのです。

 子どもころ、大人への憧れを強く持っていませんでしたか? 僕ははやく大人になりたくて仕方なかったので、「子どもだから無理だよね」という言葉にもやる気がわきました。実際に僕はそういうことを言われると、「そんなことない! できる!」と言ってチャレンジしていました。子ども心を傷つけてしまう可能性もあるので伝え方は少し気をつけないといけませんが、やる気に火をつけるにはいい方法だと思います。

 直接よりも、何人かご家族で集まったときなど、「まだ並んだり待ったりするのができないけど、子どもだから仕方ないわね」と、間接的に子どもの耳に入るように仕向けるのもひとつの方法としてあると思います。「並んで待つことはすごいことなんだ」と思ってもらえたら大成功。そして本人が少しでも待ったり並んだりすることができたら、しっかりほめてあげましょう。

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