秋篠宮家の長女、眞子さま(29)が、婚約が内定していた小室圭さんと年内に結婚する方向で宮内庁が調整している。結婚関連の儀式は行われない見通しで、眞子さまは一時金も辞退する意向だという。小室家の金銭トラブルが報じられて以降、国民の反発は続いている。皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授は、皇室崩壊の予兆だと指摘する。

【写真】【写真】あわや尻餅をつきそうになった雅子さまを陛下がアシストしたショットはこちら

*     *  *
「眞子さまが気持ちを貫いた」と言えば美しいのですが、国民の声を無視したというのが実態です。
 
 「金銭トラブル」について解決金を提案しておきながら放り出したままなのは、小室さんも眞子さまも、そして秋篠宮さまもこれ以上の説明は出来ないと考えているからではないのでしょうか。

 確かに皇族であれ市民であれ、結婚相手を決めるのは本人の権利です。

 ただし報道を見る限り、小室さんと母の佳代さんには、問題を感じる行動が多い。お金を借りた恩人に対する態度や、佳代さんの疑惑などもいろいろと報じられています。内親王の結婚によって皇室が、疑義の念を抱かれる相手やその家族と親族になるわけです。 

 秋篠宮さまの会見でのご発言を見ると、納采の儀は家と家の儀式だから行わない。一方で、結婚は眞子さま個人の権利だから自由だ、とお考えのようです。

 しかし、眞子さまおひとりで結婚の手続きが完了するわけではありません。

小室さんが金銭トラブルについて文書を発表させるために宮内庁トップである西村泰彦長官が自ら動き、皇嗣職大夫が記者たちへの説明に奔走させられました。西村長官は、第90代警視総監と第19代内閣危機管理監を歴任した人 物です。さらに9月1日の「年内結婚」報道を受けて。加藤勝信官房長官までが、記者会見で見解を求められています。結婚関連の儀式はしないといっても、眞子さまが皇統譜から離れたことを記載するのは長官の役目です。

 眞子さまの結婚には、それなりの 立場にある人物が、好むと好まざるとに関わらず巻き込まれています。そしてご本人のみならず役人が動く財源は税金です。ご本人の意思は尊重されるべきですが、民間のお金持ちのお嬢さまが好きに恋愛して結婚するのとは、まったく異なる話です。

次のページ
援助がなければ生活は難しいのでは?