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お金持ちはなぜお金持ちなのか? お金持ちの3原則とは

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※イメージ写真

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菅正広先生/1956年、福島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)入省。OECD(経済協力開発機構)税制改革支援室長、世界銀行理事などを経て、現在は明治学院大学大学院教授(撮影/関口達朗)

菅正広先生/1956年、福島県生まれ。東京大学経済学部卒業後、大蔵省(現財務省)入省。OECD(経済協力開発機構)税制改革支援室長、世界銀行理事などを経て、現在は明治学院大学大学院教授(撮影/関口達朗)

(2)リスクを取る
 ビジネスや投資において、損失の可能性(リスク)はつきもの。でもリスクを恐れて行動しなければ、お金持ちになれない。ビル・ゲイツの名言に「リスクを負わないことがリスク」というのがある。いざ勝負というときは思い切って挑戦することが大切。

(3)なるべくお金を使わない
 お金持ちは意外と倹約家が多い。必要なところには十分なお金をかけるけれど、それ以上の無駄な出費はしない。また積極的に投資を行い、その金利や配当だけで十分に暮らしていけるので、元の資産が減りにくい。


【お金持ちの税逃れ「パラダイス文書」が明らかに】

●多額の税金を払わないお金持ちが続々
 ほとんどの国や地域では、もうかったお金に税金を課しているが、なかには税金を課さないか、自国より低く抑えられるところがある。そうした国や地域を「租税回避地(タックスヘイブン)」という。

 もうかったお金をこのタックスヘイブンに移せば、多額の税金の支払いから逃れることができるというしくみだ。

 2017年11月、世界中の政治家や著名人など多くのお金持ちが、この税逃れに関わっていることが国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の入手した極秘資料「パラダイス文書」によって明らかになった。これは前年の「パナマ文書」に続くスキャンダルだった。

●税金は「社会の会費」

 税金とはなんだろう。例えば、自分の家に大きなプールはつくれないけれど、みんなの税金を集めれば、みんなが利用できるプールがつくれる。税金は公的な費用をまかなうものだとすると、「私たちが住む社会の会費」といえる。

 それなのに、大企業やお金持ちだけしか利用できない裏技を使って、税を逃れるのは不公平ではないかと世界中で問題視されている。

 世界のお金持ちがタックスヘイブンに持っている金融資産すべてに課税した場合、その額は世界の貧困対策の援助資金総額のなんと2~3倍になるという。

<税逃れのしくみ>
タックスヘイブンは、カリブ海のバージン諸島やケイマン諸島などに多く存在する。これらの会社を調べようとしても情報の壁がとても厚く、税逃れのための知恵を絞った手法が使われていて、すぐに違法とは言いづらい


【キーワード:金融】
 お金が余っている人から足りない人に必要なお金を融通すること。借り手は利子を付けてお金を返し、この金利が高ければ高いほど、貸し手の利益が大きくなる。金融には2種類あり、投資家のお金が証券会社などの仲介によって、直接企業に流れるしくみを直接金融という。一方、預金者が銀行にお金を預け、銀行が企業にお金を貸し出す流れを間接金融という。直接金融のほうが金利が高いが、リスクも大きい。

※月刊ジュニアエラ 2018年3月号より


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