2020年度から小学校で始まるプログラミング教育。しかし、プログラミングに興味はあっても、親として子どもにどう接すればいいのか悩んでいる人も多いようです。

『AERA with Kids2017冬号』(朝日新聞出版)では、ITを活用した教育の専門家二人に、家庭での関わり方について聞きました。

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 NPO法人CANVASの理事長であり、総務省と文部科学省でプログラミング教育関連の委員も務める石戸奈々子さんは、小学1年生の子を持つ母親でもあります。

「1年生でひらがなや数字から習うように、プログラミングも初歩的なところからスタートします。難しそうと不安に感じるのであれば、入学前の幼児期からプログラミングに触れられるおもちゃもあるので、親子で試してみてはどうでしょうか。“プログラミングってこんなものなのか”と、意外と簡単なことに驚くと思いますよ」

 木製のロボット「プリモトイズ キュベット」はブロック遊び感覚で楽しめますし、オンラインの無料プログラミングツール「ビスケット」は画面上の手描きの絵を感覚的に動かせるので、字が読めなくても大丈夫。

 石戸さん自身も、自分の子どもには比較的自由にタブレットを使わせているといいます。

「アプリは私が選別したもののみを大量に入れています。機能制限をかけて、子どもが勝手にダウンロードできないようにしていますよ」

 タブレット式家庭教師などの教育事業を展開し、子ども向けのロボットプログラミング教室も主宰するRISU Japan取締役の加藤エルテス聡志さんは、プログラミング教育のツールとして、ロボットを勧めます。

「子どもはプログラミングそのものに必然性を感じていません。楽しく学ばせるためには、子どもの興味をひきつけるパッケージングが必要。私はそれがロボットだと思います」

「ロボット」と言うと難しそうに感じるかもしれませんが、小学校低学年から楽しめるものもたくさんあるといいます。

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AERA dot.編集部
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