一夜にして銅像が血まみれに! 科学探偵が解き明かしたナゾとは? (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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一夜にして銅像が血まみれに! 科学探偵が解き明かしたナゾとは?

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謎野真実/とあるナゾを追って、探偵を養成するエリート学校・ホームズ学園からやってきた転校生。花森小学校で起きる不思議な事件に、科学の力で挑む(キャラクターイラスト/木々)

謎野真実/とあるナゾを追って、探偵を養成するエリート学校・ホームズ学園からやってきた転校生。花森小学校で起きる不思議な事件に、科学の力で挑む(キャラクターイラスト/木々)

宮下健太/花森小学校6年2組。謎野真実のクラスメート。勉強も運動もそこそこのミスター平均点。怖がりだが、不思議なことやミステリーが大好き(キャラクターイラスト/木々)

宮下健太/花森小学校6年2組。謎野真実のクラスメート。勉強も運動もそこそこのミスター平均点。怖がりだが、不思議なことやミステリーが大好き(キャラクターイラスト/木々)

二宮金次郎像がまだらに赤くなったのは、いったい何をしたからなのだろう。キミにはこの答えがわかるかな? 絵を見て考えよう(イラスト/相馬哲也)

二宮金次郎像がまだらに赤くなったのは、いったい何をしたからなのだろう。キミにはこの答えがわかるかな? 絵を見て考えよう(イラスト/相馬哲也)

「……なるほどね。いいかい。これは呪いなんかじゃない。第一にキミがころんだのは落ちていたバナナの皮を踏んだからだ。第二に、銅像が血まみれに見えるのには、科学的な理由がある」

「科学的な理由?」

「そう。この世に科学で解けないナゾはない。誰かが銅像に何かをしたんだ」

 キョトンとする健太に、真実は続けてこう言った。

「銅像は銅でできている。それを考えて、銅像のまわりを見れば、何をしたのかは明らかだよ」


【解決編】

「銅像の黒ずみはさびなんだ。銅についたさびは、酸を使えば落とすことができる。そして、レモンの果汁には酸が含まれている」

 こう言って真実は銅像に歩み寄ると、地面にころがっていたレモンを手に取り、その断面で銅像をゴシゴシとこすり始めた。

 すると、少しずつ黒ずみが取れていく。

「あ。赤っぽくなった……」

「銅の本当の色は赤っぽい金色だからね。さびが落ちたことで、まわりの黒ずみとの差で赤っぽさが目立って、遠くからは血の色のように見えたんだ」

 真実が説明していると、健太たちの担任で、理科クラブ顧問の大前先生がやってきた。

「やあ。ふたりとも、手伝ってくれるのかい?」

「どういうことですか?」

 健太が聞くと、大前先生は校長先生に頼まれて、朝早くからレモンを使って銅像のさびを取っていたのだと言った。まだらに赤く見えたのは、まだ作業の途中だったからだ。

 ちなみに、健太が踏んでころんだバナナの皮は、朝ごはんを食べ損ねた大前先生が、おなかが減って食べたものだったそうだ。(「科学探偵 謎野真実 シリーズ 特別編」おわり)


■科学トリックデータファイル
<さびとさび取りの科学>
 さびは、空気中の酸素と金属が化学反応を起こしてできたものです。一方、酸にはさびを溶かすはたらきがあります。使い古した10円玉の表面には、さび(酸化銅)ができて黒ずんでいますが、レモン汁など、酸が含まれたものでふくと、きれいになります。

<やってみよう!>
黒ずんだ10円玉を、レモンで磨いてみましょう。元のピカピカの10円玉に戻ります。

※月刊ジュニアエラ 2018年1月号より


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