4年半ぶりの主演連続ドラマ「先に生まれただけの僕」で校長先生を演じた櫻井翔さん。小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』11月号のスペシャルインタビューで、ドラマの見どころや櫻井さん自身の学生時代について、たっぷり話を聞きました。

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――ドラマを通じて印象に残っているセリフやシーンを教えてください

 一つ目は、第1話で僕が演じた鳴海校長が「校長の話は長すぎる、だからこれでおしまい」というシーンです。僕が高校1年生のときの校長先生がそれを本当にやったんですよね。「うおおおお」ってドラマと同じように盛り上がりましたね。ドラマのようなことが、よく実際の学校で起こったなって、当時のことを思い出しました。

 二つ目は、学生生活を送りながらプロ棋士を目指す子が登場する回。その子の親に訴えかけた「(子どものやりたいことが)もしダメだったときの最後のセイフティーネットを考えておいてあげればいい」という内容の鳴海校長のセリフです。僕は中学2年生でジャ二ーズ事務所に入り、嵐のメンバーとなったのが高校3年生のとき。学生生活を送りながら芸能活動をする僕に対して、そのセリフは、まさに自分の親がやってくれたことだったなって。

 それと最終回で鳴海校長が生徒たちに語りかける言葉は、ネタバレになってしまうので言えないけれど、嵐になったばかりで右も左もわからない時期の僕に、大人がかけてくれていたらそれが支えになっただろうと感じるいいセリフでした。

――久しぶりの学校生活をドラマで体験してびっくりしたことや再発見などありましたか?

 全校集会のために生徒たちが体育館に集まった場面で、先生役の荒川良々さんが発したひとこと! 「携帯しまえ」「写真撮るなよ~」って。僕が中高生のときはPHSが出てきたくらいだったから、ええーっ、学校に携帯? 写真? みんなが普通に携帯電話を持っている状況は想像もしていなかったね。それと同時にたいへんだと思いました。今はSNSを使ったいじめもあるでしょ? そういういじめは、当時は存在しなかったからね。

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AERA dot.編集部
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