ナイアガラの滝が凍る!? 真冬にしか体験できないナイアガラの魅力

2013/02/14 12:00

 世界三大瀑布(ばくふ)のひとつであるナイアガラの滝。大量の水が一気に流れ落ち、水しぶきがもうもうと高く立ち昇る――ナイアガラの滝といえば、そんなイメージが思い浮かぶが、この真冬の時期だけは、どうやら様子が違うらしい。
 「毎年、寒さが厳しくなると滝が凍るんですよ」と教えてくれたのは、カナダ・オンタリオ州観光局日本事務所のディレクター岡田知子さん。それもそのはず、ナイアガラ周辺の1、2月の平均気温はマイナス8℃。湖や池の水面や、川や滝の流水が凍ることを結氷というが、ナイアガラの滝は、 実は世界有数の結氷の名所でもあるのだ。
ただし、凍るといっても一部だけ。1911年に一度、アメリカ滝(アメリカ側の滝)が全面凍結したことがあるが、以来、凍結で流れが止まったことはない。それでも、滝のうえを氷のかけらが次々とすべり落ちるさまは圧巻と評判だ。
 あたり一面も雪と氷におおわれ、そこはまさに白銀の世界。岸壁にはつららがびっしりと連なり、まわりの木々や街灯も滝の水しぶきが凍りついて、樹氷の花を咲かせる。日中は、太陽の日差しを浴びてクリスタルのようにきらめき、日没後はライトアップされて幻想的に浮かびあがる。
そうして滝が凍るほどの寒さがやってくると、近くのワイナリーではアイスワイン用のブドウの収穫期を迎える。
 アイスワインは、凍ったブドウを使ってつくられるデザートワインの一種。凍ったままのブドウを絞るため、水分は氷として除かれ、濃縮した果汁が取り出せる。ブドウひと房でスプーン一杯分くらいしか取れないという貴重な果汁を丁寧に発酵させ、とろりと甘く芳醇(ほうじゅん)な香りを放つワインができあがる。
 アイスワインは世界中でつくられているが、カナダ産は別格。つるになったまま自然冷凍された果実だけを使う、マイナス8℃以下で収穫、果汁を絞るなど、厳しい基準をクリアしたものだけが出荷されるため、世界でも最高級品と名高い。
 中でもオンタリオ州ナイアガラ周辺は、アイスワインの名産地。収穫の時期ともなると、ナイアガラ・アイスワイン・フェスティバルやワイナリー巡りのイベントなど、さまざまな催しが開かれ、地元の雰囲気を味わえるのもうれしい。
 観光客が少なく、チケットも安くなるこのシーズンは、まさに穴場中の穴場。防寒対策をバッチリして、真冬の自然がつくりだす絶景と濃厚な味を堪能しに行く。そんな、思いっきり冬を楽しむ旅のプランを立ててみるのも一興かも。

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