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「グリーン」「サステナブル」「イノベーティブ」。ゼロカーボン・シャンプーなど画期的なヘアケア製品を開発し、40カ国・地域以上で製品展開する歐萊德(O’right、オーライト)。人の健康や環境配慮にこだわった経営で、グリーントランスフォーメーション(GX)のけん引役を果たしたいという。

人と環境の健康を追求する 台湾ヘアコスメ界のグリーントランスフォーマー 葛望平さん/歐萊德国際股份有限公司


アレルギーは環境に起因
健康の大切さを痛感してきた

 台湾北西部に位置する桃園市。オーライトの製造工場を含む本社屋「グリーンビル」は2012年に完成した。外壁は緑に覆われ、オフィスにも緑や木材が多く配されている。屋上には太陽光パネルと風力発電機などが設置されている。25年までに100%再生可能エネルギーで全製品の製造が可能となるよう目標を設定しているオーライトの「自然との調和」への思いが、この本社屋に凝縮されているようだ。

 会長兼CEO(最高経営責任者)の葛望平さんが同社を創業したのは02年。もともと機械関係の仕事に携わっていた葛さんがオーライト創業に至った経緯をこう振り返る。

「両親が病気で相次いで亡くなったことで、健康がとても大切だということを痛感しました。また、私自身、小さいころから呼吸が苦しくなるアレルギー体質で苦しんでいました。アレルギーも環境に起因するのだと考えるようになり、人にも環境にも優しいグリーンな商品を開発しようと考えたのです」

土地選びに約2年を費やし、1年かけて朝晩の日照角度と風向きを観察、研究して完成した自然と共存する本社屋の「グリーンビル」

ボトルやキャップも環境に配慮した
バイオベースのスタイリング剤

「台湾エクセレンス2022」を受賞した「ボタニカル・カール・ディファイニング・オイル」。動物由来の成分を使わず、グルテンフリー、非遺伝子組み換えの原材料を使用した新しいタイプのスタイリング剤(画像提供:O’right)

 葛さんには美容師やヘアスタイリストの友人がたくさんいた。シャンプーで毎日20〜30人もの客の髪を洗う。その人たちの手の肌が荒れず、川や海に流された排水で自然が汚染されないようなシャンプーを研究開発したいとの思いも抱いていた。有害な化学成分を一切使わず、天然素材だけでシャンプーをつくれないだろうか――。試行錯誤を重ね、100%天然素材のシャンプーの開発に成功した。葛さんが次のように強調する。

「当社のシャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品は、環境ホルモンや着色料など人体や環境に有害な八つの化学成分を一切使わない『八つのフリー(*1)』を実現しています」

 特に「台湾エクセレンス2022」を受賞したスタイリング剤「ボタニカル・カール・ディファイニング・オイル」は、動物由来の成分を使わず、グルテンフリー、非遺伝子組み換えの原材料を使用した全く新しいタイプのスタイリング剤だ。米ぬか、オリーブの葉、アボカド、ヒマワリの種、ココナツなどの天然オイルの成分をブレンドした。成分の処方については米食品医薬品局(FDA)の認証を得たほか、台湾のスタイリング剤として初めて米農務省(USDA)が再生可能資源からつくられている製品を認証する「バイオベース製品認証」を取得した。

「天然成分100%のスタイリング剤ですが、スタイリング効果が高いのもこの製品の大きな特長です」(葛さん)

 ボトルや外箱の素材についても環境への負荷をゼロにすることを目標にした。ボトル本体は100%PCR(*2)リサイクルプラスチック素材を使用。ボトルキャップには天然素材の孟宗竹を、さらに外箱はFSC(森林管理協議会)から持続可能な森林として認証を受けた資源を使用している。

*1 八つのフリー=パラオキシ安息香酸エステル防腐剤、硫酸エステル塩界面活性剤、DEA類増粘剤、可塑剤、合成着色料、エチレンオキシド、環境ホルモン、ホルムアルビデド
*2 PCR=ポスト・コンシューマー・リサイクルの略で、消費者使用済み品のリサイクル再生品


台湾原産のコーヒーを採用し、独自の技術で抽出したカフェインエキスを成分とする「カフェイン・ボタニカル・スキャルプ・リバイタライザー」

京都議定書が転機
グリーンスタイルへ舵を切る

オフィスのガラス張りの窓はくぼんだ形に設計し、直射日光を遮断することで室内の温度上昇を防いでいる

 こうした原材料の成分だけでなく、原材料の調達、製造、配送、製品の使用、パッケージのリサイクルに至る5工程すべてにおいて環境に配慮した「グリーンスタイル」を貫いているのが、オーライトの価値観だ。ビジネスの大きな転機となったのが、「京都議定書」だという。地球温暖化防止のため、1997年、京都で開催された気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)で採択され、2005年に発効したのが京都議定書。先進国に対し二酸化炭素など6種類の温室効果ガスの排出量削減の数値目標を定めた。葛さんがこう語る。

「気候変動にはとても関心がありました。京都議定書の発効によって、政府、企業、個人の各レベルにおいて何ができるのかを深く考えさせられることになりました。私は企業経営者として、どうすれば地球環境や人の健康に貢献できるのかを考えました。その結果、06年に打ち出したのがグリーンスタイルです」

 製造工程における二酸化炭素の排出量を計算し、環境にどの程度の負荷をもたらしているかを調べた。製品のユーザーである美容室スタッフや客の体への影響、さらには製品使用に伴う排水が川や土壌、海といった自然環境にどの程度の影響を及ぼすかまで徹底的に検討し、11年には「ゼロカーボン・シャンプー」を世に送り出すことに成功した。この製品はBSI(英国規格協会)の認証を受けた。20年にはすべての製品でゼロカーボンを達成した。


オーライトの化粧品は防腐剤や環境ホルモンなど人体に有害な物質を使わず、すべて天然植物エキスを使用している

 さらに、前述したように12年にはグリーンビルが完成。台湾のコスメティック企業として唯一、環境や人体への負荷を軽減するよう設計された「グリーンビルディング」の認証を取得している。現在、工場やオフィスで使用する電気の約60%は風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる自家発電でまかなっているが、25年までには100%を自家発電にする計画だという。

 ただ、地球環境、気候変動の問題を考えたとき、一企業の取り組みだけでは限界があることも確かだ。いま、葛さんが力を入れているのは、オーライトの成功体験を台湾の他企業、さらには海外の多くの人に知ってもらうことだ。

「当社は中小企業ですが、すでに20年にゼロカーボンでの製品づくりを実現しました。国際社会は50年の二酸化炭素などの温室効果ガスの実質排出ゼロ(カーボンニュートラル)に向けて大きく動いています。企業にとっては大変難しい課題ですが、どうすればそれが実現できるのか、私たちの経験や実績を多くの人に伝えていきたいと考えています」

本社の「スカイ農場」(写真上)は玉石と土壌植生でつくられ、建物の温度を下げる効果がある。室内の温度も一定に保たれ、冷房使用による電力を削減することもできる

グリーントランスフォーメーションをけん引
日本にも期待を寄せる

歯磨き粉「No.ゼロトゥースペースト」が日本のグッドデザイン賞の金賞に選出されるなど、オーライトの製品は各国で賞を受賞している

 葛さんは19年、スペイン・マドリードで開催された気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)、21年、英グラスゴー開催の第26回締約国会議(COP26)で講演もしている。台湾政府から環境教育の場としての認定を受け、これまでに71カ国・地域、3万人以上がオーライトで環境について学んできた。22年6月末には台湾内外の100社以上が2日間にわたってオーライトを訪れ、カーボンニュートラルの実現に向けての議論を行ったという。

「台湾でも台風被害や洪水被害が起こりやすくなり、気候変動の影響を直接受けるようになっています。環境に対する市民の意識は高まり、海辺のゴミ拾いや植林活動に参加する若い人も多い。台湾政府もデジタルトランスフォーメーション(DX)とともにグリーントランスフォーメーション(GX)を重視しています」

「グリーンビル」には大きな樹木が60本以上あるほか、土壌水分を一定に保つ植物約1万本が植えられている

「京都議定書が自分の人生を変えるきっかけになった」と話す葛さんは、日本に対する期待も大きい。21年に東京で開催された世界選手権では、使用済みの携帯電話やパソコンから回収した金、銀、銅やレアメタルなどの有用資源を活用してメダルづくりに消費者が参加した。「とても素晴らしいこと」と葛さん。20年6月には伊勢丹新宿店と有楽町マルイに出店。日本市場に進出した。オーライトが開発した歯磨き粉「No.ゼロトゥースペースト」が20年度の日本のグッドデザイン賞において「グッドデザイン金賞」に選出された。従来の化学成分を使った研磨剤に代わって100%水に溶ける木粉を配合するなど、健康と環境に配慮している。

「環境への配慮は企業の責任というより企業の競争力です。アップルのiPhoneが携帯電話の概念を変えたといわれています。ヘアコスメ業界におけるパイオニア企業としてオーライトが革新的な製品をつくり続け、グリーントランスフォーメーションをけん引していきたいと考えています」

 葛さんはオーライトの未来を見つめる。

歐萊德国際股份有限公司
Hair O'right International Corp.

https://www.oright.inc/jp/home

文/西島博之 撮影/熊谷俊之 通訳/長谷川あゆ
※「iPhone」は、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。

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