
「佐藤ノアちゃんっていうSNSで有名な子が、とてもかわいらしい、女の子っぽいカーディガンを着た写真をアップしていて、しかも、それを(欅坂46の)長濱ねるちゃんも着ていたというので、コレは買うしかない!と。同じものを色違いで買いました(笑)。日常でのおしゃれの観点も変わって、ポジティブになったと思います」
何もかもが学び――そんな姿勢がビシビシ伝わってくる。彼女は今春、早稲田大学国際学部を卒業した。22歳という若さで映画監督としての実績も持つ。今後は女優に軸足を置くのだろうか。
「監督も続けます。じっくり準備して撮りたいと思っています。肩書でいえば、エッセイや絵本の執筆もしていますし、ほかにも何かやるかもしれないし、あまり縛られずにやっていけたらいいなと」
そう、彼女の活動は多岐にわたる。
「『ちえりとチェリー』という映画を絵本化しようというプロジェクトがあって、文章を書かせていただきました。絵本には絵本ならではの仕組みや書き方があるので、それをまず勉強しました。映画やドラマは一方的にスクリーンから流れてくるものですけど、絵本の最大の特徴は、親が子どもに読み聞かせることだと思ったので、それを強く意識しながら書きました。ページをめくるのも本の大きな特徴なので、どうすればめくりたくなるか、めくったときにどこにどの言葉があると面白いか、配置まで考えたのが面白かったですね。結果的に、もともとの映画が持っているモチーフやストーリーを大切にしつつ、違うものにできたのではないかと思います。昔から絵本が好きだったので、やりがいがありました」
特に好きな絵本はあるかと尋ねると、リリー・フランキーさんの『おでんくん』だと即答。
「リリー・フランキーさんは、もちろん役者としても活躍されていますが、幅広くいろいろなことをなさっている。その生き方に強い憧れがあるので、自分も絵本を手がけられたことはうれしかったです」
自身も幼いころから何かを作って人を楽しませるのが好きだったという。