●(1)ゴールまでの見通しが立つので心が落ち着く
この先どうなるのかわからなければ不安ですが、見通しが立つだけで心は落ち着きます。
目隠しした状態だと、たとえ自宅の近所を歩くだけでもドキドキすることでしょう。人や電柱にぶつからないように注意し、一歩一歩確認しながら進むはずです。
自動車が来ていないか耳をそばだてるとしても不安ですよね。先が見えている状態と見えていない状態では大きな違いがあります。
未来から「逆算」すると、進む先が見えてきます。見えているから安心して進むことが出来るのです。
●(2)「今やるべきこと」がハッキリしているので焦らない
やるべきことと、やりたいことが多すぎて頭も心も整理ができていなければ、気持ちは焦る一方です。
旅行の荷造りをするとき、あれもこれもと、ぐちゃぐちゃなままスーツケースに押し込めようとするとうまくいきませんよね。
まず、本当に必要かどうかを見極めるはず。あとで使いやすいように、洗面道具はひとつのポーチにまとめたり、アクセサリー、下着、洋服、充電器などのコード類といったように分類したり、飛行機内で使いたいルームシューズなどはまた別に仕分けしておくはずです。
このように整理したうえで収納方法を工夫すれば、うまくスーツケースに収めることができます。どこに何が入っているかわかっているので、必要なものを取り出そうとしても困ることはありません。
すぐに必要となるものは取り出しやすいところに分けてあるので、「どこにいったんだろう?」とパニックになることもありません。
モノだけでなく、やることも同じように整理しておけば慌てることがなくなります。「逆算」するというのは、やることを整理することなのです。