小石川 四季を感じられる日本庭園や社寺めぐり

大名庭園と植物園で
都会の貴重な自然を満喫

全国に9カ所しかない、特別史跡と特別名勝の二重指定を受ける小石川後楽園からスタート。プロ野球の聖地である東京ドームを経て、少し歩くと源覚寺にたどり着く。こんにゃく閻魔の呼び名で親しまれ、樋口一葉や夏目漱石の作品にも登場する古刹だ。

その先の善光寺坂を上がると傳通院がある。新選組の前身・浪士組が結成された地で、墓地には浪士組を発案した清河八郎の墓もある。桜の名所、播磨坂を下ると小石川植物園に着く。江戸時代は幕府の薬園で、黒澤映画『赤ひげ』で描かれた小石川養生所はここにあった。最後に立ち寄る白山神社はアジサイの名所。6月には白や紫の花々で彩られる。

お散歩コース紹介

■所要時間:約3.5時間
■歩行距離:約8.3km
■歩数:約13380歩
■施設料金:800円

 

 START:後楽園駅(1番出口)

  ↓ 徒歩8分

 ① 小石川後楽園▼ 【所要40分】

  ↓  徒歩12分

 ② 源覚寺▼ 【所要20分】

↓  徒歩10分

 ③ 傳通院 【所要20分】

  ↓  徒歩12分

 ④ 播磨坂

  ↓  徒歩5分

 ⑤ 小石川植物園 【所要40分】

  ↓  徒歩12分

 ⑥ 白山神社 【所要20分】

  ↓  徒歩13分

 GOAL:本駒込駅(1番出口)

 

各スポット紹介

①小石川後楽園

1629(寛永6)年、水戸藩初代藩主徳川頼房が造営し、2代光圀の代に完成した大名庭園。「海・山・川・田園」に見立てた景観の中に、日本と中国の名勝が展開する。 

問い合わせ:03-3811-3015
休日:無休
営業時間:9:00~17:00(入園は30分前まで)
料金:300円

②源覚寺

1624(寛永元)年創建。閻魔像は、目を患った老婆が好物のこんにゃくを断ち願掛けしたことから「こんにゃく閻魔」と呼ばれる。

問い合わせ:03-3811-4482
休日:参拝自由
営業時間:参拝自由
料金:参拝自由

③傳通院

室町時代に創建された浄土宗の寺院。1602(慶長7)年、徳川家康が生母・於大の方の菩提寺として定め、増上寺・寛永寺とともに江戸の三霊山として栄えた。永井荷風はこの近くで生まれ、随筆『伝通院』を書いた。

問い合わせ:03-3814-3701
休日:無休
営業時間:9:00~17:00
料金:参拝自由

④播磨坂

写真提供:文京区観光協会

名前の由来は松平播磨守の屋敷があったことから。1960(昭和35)年に地元住民が植えた約150本の桜並木が見事。  

 

⑤小石川植物園

写真提供:東京大学大学院理学系研究科附属植物園

1684(貞享元)年に造られた小石川薬園を起源とする日本最古の植物園。約16万㎡の敷地に約4000種の植物が栽培される。 

問い合わせ:03-3814-0138
休日:月曜
営業時間:9:00〜16:30(入園は30分前まで)
料金:500円

⑥白山神社

写真提供:文京区観光協会

天暦年間(947~957)創開と伝わる。江戸時代に現在地に移り、徳川5代将軍綱吉と桂昌院に信仰された。

休日:参拝自由
営業時間:参拝自由
料金:参拝自由