中学生の時に参加したプログラミング体験会でゲーム制作したことをきっかけに、ものを生み出す楽しさに目覚めたという、“JK専務あやみん”こと今井彩碧(いまい・あやみ)さん。『AERA with Kids2017冬号』(朝日新聞出版)では、彼女がプログラミングに出合って女子高生経営者になるまでの道のりと、今後のビジョンを取材しました。
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1999年生まれの18歳。小学校でICT教育に強い教師の授業を受け、家庭でもパソコンを使っていたという今井さんですが、中学まではごく普通の女の子でした。それが、プログラミングと出合ったことで、大きく人生が変わります。
「中学3年生のとき、弟の学校にプログラミングスクールの体験会が来ていました。私も弟もパソコンゲームが好きだったので、参加してみたところ、私のほうがすっかりプログラミングにハマってしまって」
それから1年程度、プログラミングスクールに通い、ゲーム制作に没頭する毎日。さらにSNSをきっかけに世界が広がります。
「SNSで発信することで知り合いが増えました。学校の友達とは別のコミュニティーができたことは、私の財産です」
スクールやSNSで出会った人の紹介を通して、高校1年の夏休みにベンチャー企業でインターンとして働くことになった今井さん。プログラミングができたことで、社会人と肩を並べて仕事ができました。その中で「社会を渡り歩いていくには、基本的な学習がいかに大切か痛感しました」。仕事を始めてから勉強に向かう姿勢が変わり、成績も伸びたそうです。
その後、複数のベンチャー企業を掛け持ちして働くようになり、経験を積んでいきます。
「最初はエンジニアとして働いていましたが、企画やデザインにも興味をもちました。小学生向けのプログラミング教室の講師をして、新コースのカリキュラム開発に携わり、新規事業の立ち上げや経営と、興味が広がっていきました」
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