A:簡単な英字新聞が読めて、論理的に書く力が必要です

「読む技能で言うと、CEFRのB1は、難解な表現や単語を使わない、日本の新聞社が出している英字新聞を理解できる力が一つの基準と言えます」(吉田さん)

 新聞には幅広いジャンルの情報が掲載されているため、知見を広げるのにも役立つ。

 一方、書く技能では、論理性や教養の豊かさも重要になるという。

「スピーキングも同じですが、ライティングも論理的思考力が試されます。英語力に加え、社会問題など幅広い知識を習得する必要があります」(安河内さん)

Q:スピーキングではネイティブ並みの発音が必要ですか?
A:発音以上に論理的かどうかが重視されます

 英語を話すテスト、と聞くだけで、「読む」「書く」の2技能中心に学んできた親世代は身構えてしまう。ただ、ネイティブ並みの力は求められていないという。

「どの民間試験も、課題に即した答えができているかや、伝えたいことを論理的に話せているか、表現の豊かさなどが重視されます。文法的な正確性や発音のよさは評価基準のなかでは二次的なものです」(吉田さん)

「多少の発音ミスは許容され、主張、論拠、事例が話せているかが大きな評価基準となります」(安河内さん)

Q:スピーキングの受験対策を教えてください
A:授業を重視し、アプリなども活用しましょう

 相手が必要なスピーキングは自学が難しい。ただ、今後は英語教育の現場にも最新のIT(情報技術)が導入されていることが見込まれる。

「英語でディスカッションやプレゼンテーションを行う高校の授業がまず役立つはずです。オンライン英会話や人工知能を搭載した英会話アプリなどを含め、最新技術も活用することになるでしょう」(吉田さん)

 予備校にも変化が訪れそうだ。

「予備校は英会話スクールと提携し、スピーキングの授業を提供する可能性があります」(安河内さん)

Q:私立大学の入試はどうなりますか?

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