事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。
■「ニンジャになりたい!」募集に外国人200人殺到(2016年3月30日、愛知県)
愛知県が観光PRで「忍者」を募集したところ、約40カ国・地域の外国人200人からも応募が届いた。募集したのは、県が昨年発足させた「徳川家康と服部半蔵忍者隊」の新メンバー。忍者装束で観光客をもてなすのが任務で、月給は18万円。昨年は外国人の応募はゼロだったが、今回はフランスの通信社やアメリカのテレビ局など、約20の海外メディアが募集を報じ、世界中から注目が集まったという。
応募者は、アメリカ人(38人)やロシア人(29人)が多く、アフリカや中央・南アメリカからも。中部空港(常滑市)であったこの日のオーディションでは、書類選考を通った外国人2人が、志望動機や特技を披露した。台湾の女性ダンサーは「5歳のころからニンジャになることが夢でした」と話し、アゼルバイジャン人の男子学生は、オランダからネット電話でパソコンをつなぎ、参加した。
■電線にヤギが引っかかった!(2016年3月、ギリシャ)
ギリシャ中部にあるシーコリオ村の電線に、1匹のヤギが引っかかっていた。猫が木の上から下りられなくなることはときどきあるが、角が引っかかって、ヤギが電線で身動きがとれなくなるというのは珍しい。
幸運なことに、心優しい男性たちがたまたま現場を通りかかり、はしごを使ってヤギを助けようとした。まず、車の上からヤギの真下にある木にはしごをかけ、1人の男性が上ってヤギに近づき、その脚にロープを結んだ。そして縄の片方を別の男性が引っ張って、山側に引き寄せた。
その結果、無事ヤギは救出され、まるで何事もなかったかのように丘を駆け下りていったという。しかしそもそも、なぜヤギが電線に引っかかってしまったのだろう? その謎は解けていない。
■女子体操 7度目の五輪40歳の快挙!(2016年4月17日、ブラジル)
6月で41歳になる女子体操のオクサナ・チュソビチナ(ウズベキスタン)が、リオデジャネイロで開かれた最終予選で7大会連続の五輪出場を決めた。国際体操連盟によると、7度目の出場は体操では史上初だという。
初出場した1992年バルセロナ五輪で、旧ソ連合同チームの一員として団体金メダルに輝いた。その後、結婚して、息子を出産。ところが息子が白血病にかかり、治療のためにドイツに移って、治療費を稼ぐために賞金大会をめぐった時期もあった。
息子は幸い病を克服。「息子の問題がなくなり、楽しく体操ができている」と話す彼女。跳馬では世界でも数人の女子選手しか跳ばない大技を持ち、メダルを狙う力もあるそうだ。
※月刊ジュニアエラ 2016年7月号より