そこで、手を動かして学べる教材を取り入れてみましょう。数の概念を教える水道方式(算数指導法の一つでタイルを使うことが特徴)の手作り教材「キャタピラタイル」を紹介します。

 たし算やひき算の第一歩は、「合わせて10、分けて10(10の合成・分解)」の組み合わせを完璧に理解すること。「たして10になる組み合わせを探す」ことから始めます。ホームセンターや100円ショップで手に入る材料で簡単に作れますので、ぜひご家庭でも試してみてください。

◎キャタピラタイル

【材料】一辺2センチメートルの木製キューブ10個、粘着テープ(布テープが使いやすい)

【作り方】(1)5個のキューブを木工用接着剤で接着。色をつけたり子どもがお気に入りのシールを貼ったりしても。(2)5個のキューブと残りのキューブをぴったり並べて、片側を粘着テープで固定して完成。(写真参照)

【使用方法】親が「1と9で10になるね」「2と8で10になるね」…と合わせて10になる組み合わせを確認していく。それがわかったら、次は1個を隠して「9といくつで10になる?」、2個を手で隠して「8といくつで10 になる?」などと分けて10になる数を聞いていく。

(取材・文/黒澤真紀)

「数の概念」の考え方や「キャタピラタイル」の作り方については、「AERA with Kids」のインスタライブ(アカウント @aera_kids)で詳しく紹介しています。「AERA with Kids夏号」では「おうち勉強」をテーマに、夏休みも家庭で取り組めるような教材を教育のプロに聞き、多数掲載しています。

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2020年 夏号 [雑誌]

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黒澤真紀
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