大学入学共通テストが終わり、本格的な大学受験シーズンを迎えました。本稿では、首都圏の中高一貫校別の大学合格実績に注目。まずは、2021年の「東大・京大・東工大・一橋大」「早稲田・慶應」への、高校別合格実績データを読み解きます。中学受験の学校選びの参考としてもご活用ください。

MENU ■東大、京大、東工大、一橋大に強いのは? ■早稲田、慶應への合格率トップはいずれも神奈川県勢

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 ひと口に大学合格実績と言っても、さまざまなデータがある。その中で注目したいのが合格率だ。合格率は、各校の卒業生数を勘案して、(合格者数÷卒業生数×100)で算出する。合格者数だけでは、卒業生の多い学校がどうしても上位にきてしまう。それが合格率順となると、合格者数順とは異なるランキングになるからだ。

 なおデータの合格者数にはその年に合格した浪人の実績も含まれるため、算出された合格率は、その年の卒業生に占める合格者数の割合ではないことを注記しておきたい。

■東大、京大、東工大、一橋大に強いのは?

【表1】難関国立大(東大・京大・東工大・一橋大)合格率ランキング(2021年、大学通信調べ)
【表1】難関国立大(東大・京大・東工大・一橋大)合格率ランキング(2021年、大学通信調べ)

 まず、表1の「難関国立大」を見てほしい。これは2021年、各中高一貫校からの東京大、京都大、東京工業大、一橋大への合格者数合計を基に、合格率を算出したものだ。

 トップは筑波大附駒場の58・8%だ。卒業生が160人と少なく、合格者のほとんどが東京大というのも特徴だ。2位は東京大合格者40年連続トップの開成だ。開成は卒業生数が390人と多いが、45・1%の高率だ。難関大合格者数も176人で、麻布の123人に大差をつけている。

 3位は聖光学院の44・8%、4位は麻布の39・5%、5位は駒場東邦の37・1%だった。上位は男子校が強く、共学校トップは10位の小石川中教。都立の中等教育学校で、私立中受験者も併願を視野に入れる人気難関校だ。次いで12位の渋谷教育学園幕張、13位の渋谷教育学園渋谷だった。

 近年、東京圏の高校の進学先として人気が上がっているのが京都大だ。このなかでトップは海城の15人、次いで武蔵の14人、開成と麻布が各10人、渋谷教育学園幕張9人と続く。京都大は学部・学科単位で募集している点で、東京大とは異なっている。それだけでなく京都大は入試改革を行い、工学部や農学部では複数の学科を志望できるようになった。大学で学びたいことが決まっている受験生には、早くから専門領域を学べることで人気が高い。これに対し東京大は2年間教養教育を学び、3年から専門領域を学ぶ。

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安田賢治
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