仕事や家事、PTAや子どもの習い事の送迎と、子育て中の親は毎日フル活躍! どうすれば、もっと効率的に時間を使えるのでしょうか。奮闘中のママやパパに向けて、今日から使える時間管理術のヒントを、行動習慣コンサルタント®・行動定着コーチ®の冨山真由さんに聞きました。現在好評発売中の『AERA with Kids 2022年夏号』(朝日新聞出版)から一部抜粋して紹介します。

冨山真由さん
冨山真由さん

○冨山真由(とみやま・まゆ)/行動科学と行動心理学を基本に、さまざまな場面で「時短術」「効率化」を科学の視点から伝える。企業の研修や講演受講人数は3万人超。著書に『定時で帰る女性の仕事ルールと時間術』(ナツメ社)など。一児のママ。

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チェックリスト その2
チェックリスト その2
チェックリスト その1
チェックリスト その1

 がんばっても一日が予定どおりにまわらない、一生懸命に考えたスケジュールが続かない……。

「まず、一日の中で『自分のための時間』を確保してみましょう。親は、自分のことをどうしても後まわしにしがちですが、自分のためだけの時間をつくることで満足感が得られて、気持ちも前向きになるのです」

 こう提案するのは、企業などで業務や時間の効率化について、行動科学のメソッドから講演やセミナーを行う冨山真由さん。行動科学では、「感情」ではなく「行動」を見直すことで、目標の達成を目指すといいます。

「がんばればできる!といった『気持ち』に頼るのではなく、自分が無理なく動ける仕組みや、環境を整えるほうがずっと効率的。しかも、自分の時間を捻出するために、朝15分早く起きるなど、スケジュールを工夫したり改善したりすることは、自分で納得して行うこと。ですから、継続につながるのです」

冨山さんの行動科学のメソッドの中から、キーワードを7つピックアップ。忙しいママやパパの時間管理術にお役立ちです!

(1)80%

がんばりすぎはリバウンドも大きい!

すべてを完璧にこなそうとすると、ひとつでも思いどおりにいかないとイライラしたり、落ち込んだりしてしまいます。それなら、もとから当初の「80%」の予定でスケジュールを組みましょう。さらに、「これさえできればOK !」という項目を決めておくのもおすすめ。それさえクリアできれば、たとえほかができていなくても、心が穏やかでいられます。

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AERA with Kids編集部
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