「モーニング娘。」の初代リーダーを務め、その後はハロー!プロジェクト全体のリーダーを経験した中澤裕子さん。疎遠の時期を乗り越えて「今がいちばん、母と仲がいいんです」と話す中澤さんに、「娘と母」の関係について感じることを教えてもらいました。※前半<モーニング娘。OG 中澤裕子が語る2人子育て 「リーダーだったし、新しい環境もガンガンいけそう?いえ、むしろ私『ついていきます』派です」>から続く
【画像】中澤裕子さんがお母さんのバースデーに贈ったカードはこちら(他全2枚)性格が似ているので、本当によくぶつかっていました
――数年前、ずっと疎遠だったお母さまへのバースデーカードをSNSにアップされて、話題になりました。現在はいかがですか。
母とは、長い期間あまり連絡をとらないような状態が続いていたんです。でも、少しずつ連絡を取り合い始めて、今がいちばん仲がいいと思います。とはいえ、住んでいる場所が離れているので頻繁には会えませんが。
父は、私がまだ幼い時に亡くなりました。当時まだ30代だった母が、私と妹を文字通り女手一つで育ててくれました。私と母は、性格が似ているのか、昔からぶつかりやすかったんです。子どものころから、よく親子げんかをしていました。私が芸能界に入ってからは物理的に離れて、そこからは疎遠になりがちでした。
でも、今年に入って私が体調を大きく崩して、久しぶりにきつい状況になったんです。「あ、これは伝えておいたほうがいいな」と思って、久しぶりに電話をしました。そこからしょっちゅう電話で話すようになって、関係が新しく始まったように思います。

――お母さまとは、なにかきっかけがあって疎遠になってしまったのでしょうか。
それが、決して「嫌い」といった原因ではないのです。なんなら私、親離れできていないんじゃないかと思うくらい。大好きがゆえにうまくいかない、言葉にできないというか……。自分でも複雑だなと思うのですが。
母親って、往々にして余計なことを言いますよね(笑)。私もきっと自分の娘に対してそうなのでしょうが……。第三者なら平気だけれど、親だからこそ言われると腹が立つことって、あるものです。先ほど、私と母は性格が似ているとお話したように「嫌だな」と思うポイントがことごとく重なる。それを言われると「ちょっと、もう話したくない」となってしまって。
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