小学校の遠足で、子どもたちの楽しみにしていることの一つである“おやつ”。大阪の公立小学校の現役教師・松下隼司先生は、定期的に全国の先生たちとオンライン学習会を開いていて、「遠足のおやつ代」が話題になったそうです。学校によってさまざまなルールがある「遠足のおやつ代」事情。松下先生が驚いた「おやつ代上限なし」の学校の理由とは?

MENU 遠足のおやつ代はいくら? 全国でバラバラの“おやつ代” “おやつの中身”にも学校ごとにルールが

遠足のおやつ代はいくら?

 小学校教師(教員22年目、2児の父親)の松下隼司と申します。

 遠足のおやつ代って、何円ぐらいのイメージがありますか?

 私自身が小学生だったころは150円ぐらいで、小学校教師になった20年ほど前も150円ぐらいでした。200円の学校に勤めたこともありますし、おやつを持ってくること自体なし(0円)の学校に勤めたこともあります。

全国でバラバラの“おやつ代”

 毎月1回、土日などの休日の朝に、zoomで全国の先生たちと学習会を開いています。日頃の授業や学級経営、行事指導、子ども対応、校務分掌の仕事などの工夫について話し合い、交流しています。秋の遠足の指導について話している中で、「遠足のおやつ」が話題になりました。

 私が今勤めている小学校は、遠足のおやつ代が200円だということを話したら、北海道の小学校の先生が、「遠足のおやつ代の上限はありません」と話されました。

 ものすごいびっくりして、「なぜ上限がないんですか!?」と聞いたら、なるほどと納得する理由でした。

 その理由とは、“アレルギーへの配慮”です。食物アレルギーがあるお子さんにとって、アレルギーに配慮した無添加の食べ物や、グルテンフリーの食べ物は、値段が高いです。お菓子も通常の物より値段が高いです。100円や200円では買えないものもあります。

 そこで、遠足のおやつは「お家の人とお菓子を買いに行く」「自分が食べきれる量だけを買う」というルールにして、値段の上限を設けないことにしているとのことです。

 子ども目線・保護者目線でいいな~と思っていたら、東京の小学校の先生からも、「15年以上前から、私の小学校もおやつ代の上限なしにしています」と教えてもらいました。

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