それよりも、子ども自身にいろいろなことを体験してもらうことが大事だと思います。イベント、習い事、遊び、なんでもかまいません。どんなことにも科学の要素が含まれていますから。子どもは好奇心のかたまり。体験しているときは科学のむずかしいところが理解できなくても、不思議に思ったり疑問に思ったりすることが必ずあると思います。それが、科学に興味を持つきっかけになるはずです。
一方で、親は「わが子はこんなことに興味を持っているんだ」と察知することが大切です。関連する科学の本を渡したり、話題になっている科学の話をしたりして、子どもの興味をのばす手助けをしてあげるといいですね。テレビで日食のニュースが流れていたらいっしょに日食を観察するといったような、親子で楽しめるタイムリーな体験も、科学好きになるきっかけになるかもしれませんね。
(取材・文/スリーシーズン)
AERA with Kids 2024年 秋号
AERA with Kids編集部