川島:私も小学校の算数は暇を持て余していたタイプですが、外を見て自分で問いを立てたり、謎解きをしたりしてそれなりに楽しんでいましたよ(笑)。でも、楽しくない授業でも内申点のためにいい態度でいなきゃというのはかわいそうですね……。今の子は学校に塾にと忙しいので、ほっとできる余白の時間も作ってあげて欲しいなとは思いますけど。
いろんな体験や遊びから「好き」を増やしていく
Q 小4男子です。算数の勉強をしていても集中力が持続しません。何かいい方法はありますか?
安浪:親が子どもに求める集中力って都合良すぎますよね。大人だって嫌な仕事を何時間も集中してできないでしょ?。子どもだって同じです。でも、1回の勉強量を少な目にして「今日はこれだけね」と可視化してあげると、子どもは「これくらいならできるかな」と前向きになります。
逆に算数が好きな子って、例えばお風呂に入っていたり移動中なんかでも、できなかった問題を考えていることが多いんですよね。
川島:集中できないのは、つまらないから。別のことでも好きなことに集中できるなら集中力がないわけじゃない。まずは1つの問題で3分、本気で取り組むことから始めてみたらどうでしょう。「シンクシンク」も制限時間を10分にしているのは、子どもの有限な時間を有効に使ってほしいから。ハマる子もいるしハマらない子もいると思いますが、いろんな体験や遊びから「算数のココは好き!」を増やしていくといいのかなと思います。
算数は身近なもので考えると好きになる!
――今回の『角川の集める図鑑GET! あそべる算数』で先生方がお気に入りのページはどこですか?
安浪:展開図のページも、「箱の中にケーキがあったらこんなに見え方が違うのか!」と感心しました。あとは野菜の切り口も写真がきれいで見ていてワクワクするし、今度子どもと一緒に料理してみたくなりました。丸い形大集合も結晶も写真がきれいで好きなページです。2、3歳くらいから動物や植物の図鑑としても楽しめますよね。
川島:丸い形大集合のページは私もお気に入りです。とにかくこの本では算数を身近に、好きになってもらえるような見せ方を工夫しました。他に、「公園で形をさがそう!つくろう」というテーマも好きですね。落ちている石やどんぐりなんかで、三角や丸を作る遊びも親子で手軽にできるおすすめの遊びです。
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