中学生にも興味を持ってもらえる記事を心がける
――記者にとってデスクはどんな存在ですか?
滝沢さん 記者は前のめりになるぐらいがよいと思っていて、デスクはそれを冷静な目で受け止め、わかりにくいところやファクトチェックが足りないところを指摘してくれる存在です。熱量があってしっかりした記事は、そうやって生まれます。
――デスクはどのような仕事をするのでしょうか?
宮嶋さん ニュースの新しさや重要度を整理し、速報としてネットにも出すのか、週末にゆったり読める長めの記事にするのかなど、記事を出すタイミングや大きさを決めていくのが重要な仕事の一つです。その上で、間違ったニュースにならないよう一つひとつの原稿を精査していきます。情報の入手先や事実関係の確認のほか、統計が引用されている場合は元データを見て、抽出の仕方が間違っていないかの確認もします。事件の証言の場合、誰がいつの時点で言ったのかという確認も大切です。
――記事を書く上でどんなことを大事にされていますか?
滝沢さん よいネタを探し、選ぶこと。その上で中学生にも興味を持ってもらえるような、わかりやすい書き方を意識しています。給食メニューが商品化された「たこぺったん」のように、生活者の視点を大事にしたいとも考えています。