ついつい、親が教えていない!? 「知る」ことが楽しくなる4つのポイント

 どんなことでも興味をもてば、もっと知りたいという気持ちが生まれます。親が先回りしてなんでも教えると、その意欲が失われてしまいがち。子どもの好奇心をひきだす親の向き合い方を教えてもらいました。

ポイント1 不思議に思う経験をたくさん積む

 ただ漫然と「体験」するだけでは印象に残りません。これはいったい何だろう?と不思議に思う「経験」が大切です。不思議に思うと印象に残り、本で知識に出合った時に「そういうことだったのか」と驚くことになります。その驚きが、記憶と理解を進め、本への興味をかきたてます。

ポイント2 教えるのではなく、着眼点を伝えるだけでいい

 例えば一緒に花を触ったとき、「指に黄色い粉がつくね」と不思議に思う着眼点を伝えてみてください。花粉についての知識を教えるのではなく、一緒に不思議がるだけで十分です。目にしたものを、ただ実況中継するだけでもいい。子ども自身が「ほんとだ、不思議だな」と思う感覚が観察眼を育てます。

ポイント3 親は聞き役に徹し、「褒める」より「驚く」

 子どもが本の内容について話しているとき、「褒める」というよりも「知らなかった!」「よく知ってるね!」と驚きながら、聞き役に徹することが子どもの知識欲を引き出すポイントです。くれぐれも、親のほうが熱く語ったり、間違いを指摘したりしないように……。

ポイント4 本もゲームも同等の娯楽と心得る

 わが家では、本もゲームもマンガも娯楽のひとつとして同等に考えています。ただ、ゲームは目が悪くなるから30分×4回で1日計2時間ルール。息子はゲームをやりつくしたら読書しています。本は楽しいから読むもので、勉強ではなく娯楽としてとらえる環境づくりも大事です。

(取材・文/AERA with Kids編集部)

AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2024年 春号 [雑誌]

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AERA with Kids編集部
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