私たちは無意識のうちに「男らしさ」「女らしさ」のイメージを持っています。その多くは社会的・文化的につくられたもので、これを「ジェンダー」といいます。その型にはめられず自分らしく生きるために、どんなことが必要なのでしょうか。小中学生向けニュース雑誌「ジュニアエラ2月号」(朝日新聞出版)から、ジェンダーについて学んでみましょう。
「男の子らしさ」「女の子らしさ」とは?
「女の子ならもっとお手伝いしなさい」「男の子のくせになよなよしている」などと、性差によって役割やふるまいをおしつけられたことはないかな?「自分は自分、気にしない」と思っていても、ジェンダー(※1)にまつわる偏見(ジェンダーバイアス※2)に囲まれて暮らしていると、無意識のうちにそうした偏見を取り込んでしまうもの。
誰の心の中にも偏見はある。それはすぐになくなるものでも完全に消し去れるものでもないかもしれないけど、「ここおかしいな」「これって偏見だよね?」とまず気づけることが、偏見を減らすためにはとても重要だ。
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