子どもが忙しすぎてヘトヘトになっています。どうにかしたいのですが……。
POINT:体調管理が親の一番の仕事と心得よ
子どもには、それぞれに勉強の適正量があります。“勉強するほど賢くなる”とは限らず、キャパシティーを超えれば、覚えたことも抜けてしまいます。まずは、塾に相談して宿題を整理してもらいましょう。同時に勉強スタイルの見直しも必要。塾から帰ってすぐ、ノートを見直したり、親に今日勉強したことを話したりするだけでも記憶の定着率が上がります。また、宿題や暗記も一度にまとめてするより、分割したほうが効果的。実りに直結する勉強法を取り入れ、子どもの負担の軽減を。(青山麻美さん)
疲れ切っている子どもを前に「どうしたらいいのかしら?」と考えてしまう時点で、親が前のめりになりすぎている証拠。迷いなく休ませるべきです。学力が同じ程度の子どもでも、一つの課題をクリアするために必要な時間や体力は千差万別。同じクラスの子は宿題がこなせているのにと、他の子どもと比べて焦っても意味がありません。塾に相談して課題の優先順位をつけてもらうなどして休む時間を確保しましょう。睡眠時間を削るなら、受験自体を再考すべきだというのが私の考えです。(鳥羽和久さん)
子どもの成績がなかなか上がりません。イライラしてつい小言を言ってしまいます。
POINT:点数に一喜一憂せず問題の本質を見るべし
成績が下がると親は子どもにやる気を求めます。「点数ではなく、やる気がないから怒っているの」という言葉も聞きますが、受験に主体的に取り組む子は、やる気に関係なく、やるべきことをやります。共通するのは、勉強を押しつけられているとは思っていないこと。親は小言を言うのではなく、新聞を読んだり、本を読んだりして、学ぶ姿を自然と見せ、学習することの楽しさを伝えましょう。言葉だけでは、子どもの気持ちは変わりません。(鳥羽和久さん)
まずは子どものノートを見てください。算数なら途中式を書いているのか、間違えた問題は解き直しているのか、特定の苦手分野がないのかなど、伸び悩みの原因を知る手がかりが発見できるはず。そして、子どもの気持ちをリセットするのは親の小さなひと手間です。テストに「この漢字克服したね!」と書き入れたり、間違えた問題を集めたノートを作ったり。点数や偏差値だけを見て感情的になるのではなく、生産的なことにパワーを使いましょう。(青山麻美さん)
次のページへ子どもが反抗期で話しかけても「別に」しか返ってきません…。