AERA with Kids+エディターのあっこと申します。沖縄で薬剤師をしながらワンオペで子ども4人を育てています。今日は子育てにちょっと疲れているママにおすすめの本を紹介します。
子育てが大変でも、周りに相談できなかった
もう10年以上も前の話です。
愛しいわが子との生活は幸せを感じる反面、
こんなにも大変で辛く感じることがあるとはだれも教えてはくれませんでした。
大好きなのに、すごく嫌になる気持ち。
相反する二つの感情に揺れ動かされ、自己嫌悪に……。
「みんな同じようにやっているから」
「家事や育児、仕事との両立ができていない自分が悪いから」
当時、新米ママだった私は悩みを相談するという考えさえ浮かばず、
誰かを頼る方法も知りませんでした。
当時、穏やかに笑っていただろうか?
きっと、疲れ切って無表情だったと思います。
疲れ切った私を癒してくれた本
そんな私を癒してくれたのがこちらの本。
『今日』(福音館書店)
もともと外国で広まっていた作者不明の詩ですが
日本で子育てを頑張っているお母さんたちに伝えたいと訳されたそうです。
短い言葉と優しいスケッチ画でとても読みやすく、これまでに何度も見返してきました。
今でこそ4人の母となり
それはそれは手抜きという素晴らしい術を身につけたため
さぼること、やめること、頑張らないことが大得意となりました。
だからと言って、わが子への愛はちっとも変わってないですし
世界中の誰よりも愛してると断言できます。
何でも完璧にこなす必要はまったくありません。
部屋の掃除なんて今じゃなくていい
食器の片付けなんて今やらなくていい
オムツだって布じゃなくて全然大丈夫!!
愛するわが子と一緒にいる、
それだけで母として100点満点だと この本が教えてくれました。
子育てに悩むたびに読み返している
泣き続けるわが子を、ずっと抱っこしてあやした。
泣いてしまうから一晩中授乳を続けた日もあった。
オムツがぬれたら交換して不快感を取り除き、お腹が空いたら食事を与えて
おいしいねと、一緒に笑ってしあわせを感じあった。
ママはちゃんとやっているわけです。
育児書通りにいくことがすべてではないことを
この絵本に教えてもらい、私の子育てが格段にラクになりました。
乳幼児期を過ぎてもなお、子育てに悩んだときは読み返している大切な一冊です。
大丈夫だよ、そのままでよくやっている!
もしも周りに頑張りすぎて疲弊しているママがいたら
この本のことを教えてあげてくださいね。