英語と同様に、今年4月から小学校で必修化されるプログラミング。ここ数年で教室数もぐんと増え、プログラミングをよく知らない親にとっては、判断しづらい状態に。そこで、「AERA with Kids冬号」(朝日新聞出版刊)では、初心者の親でもわかるように、プログラミング教育に詳しい教育ITライターの神谷加代さんに教室選びのポイントをうかがいました。

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「水泳やサッカーなどほかの習い事に比べて、プログラミングは“親の”モチベーションをキープしにくい」と、神谷さんは指摘します。というのもプログラミングは、目に見えるような成長を実感しにくいからです。

 教室を選ぶときは、子どもの興味や関心を優先していいでしょう。まず考えたいのが下の二つのタイプです。ゲーム好きならゲームやアプリなどコンピューターの画面で動くものを作る「ソフト系」の教室を、工作好きならレゴブロックなどでロボットを作り、プログラムを組み立てて動かす「ハード系」の教室を目安にするといいでしょう。

●「ソフト系」の教室

 子ども向けのプログラミングツールなどを使って、ゲームやアプリなどコンピューターの中で動くものを作る教室。組み立てたプログラムを実行し、動きも瞬時に画面で確認できるので、子どもたちの試行錯誤が活発になりやすい。自分のアイデアを形にしやすいのも面白い。タイピング(ローマ字入力)のスキルを必要とせず、ブロックを並べてプログラムを組み立てる初心者コースから、本格的なプログラミング言語を学ぶ上級者コースまである。

●「ハード系」の教室

 ロボットを使ってプログラミングを学ぶ教室。ロボットにどのような動きをさせたいのか、タブレットやコンピューター上で動く専用のプログラミングツールを使って、意図した動きのプログラムを組み立てる。子どもの思ったとおりに「動いた」「動かない」と結果がわかりやすいのが特徴。ロボットは市販のものを使う教室もあるが、レゴブロックなどを使い、自分で最初から組み立てて作る教室もある。

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船木麻里
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