■ヤンバルクイナ 【絶滅の危険性が極めて高い】
生息地:沖縄県北部
日本で唯一の飛べない鳥。生息する「やんばるの森」には天敵がいなかったため、飛ぶ必要がなくなったといわれる。しかし、毒を持つハブというヘビを退治するために海外から持ち込まれたマングースや、野生化したネコやイヌなどに襲われたり、交通事故にあったりして激減している。
■ニホンオオカミ 【日本では絶滅した】
世界最小級のオオカミといわれていた。1800年代まで本州から九州の山地に生息。家畜を襲う害獣として駆除されたことなどが絶滅の理由だといわれる。しかし、ニホンオオカミの絶滅後、農地を荒らすシカやイノシシが増えているという。ニホンオオカミがいたころは、彼らがシカやイノシシを食べていたので、増えすぎないように生態系のバランスがとれていたらしいのだ。
■「外来種」も絶滅の原因のひとつ
人間が海外からペットとして連れてきたり、物が運ばれてくるときにまぎれこんだりして、日本に来た生物がいる。それらが野生の状態で定着したものを「外来種」という。そうした外来種が、その土地に昔からいた動植物(在来種)を食べてしまったり、生存場所をうばったりすることで、在来種が減少してしまうこともある。これらも、絶滅の原因になるとして、大きな問題となっている。
例えば外来種には、ペットとして輸入されたアライグマやカミツキガメ、食料やエサとして入ってきたアメリカザリガニ、輸入した荷物についてきたヒアリなどがいる。
※月刊ジュニアエラ 2019年6月号より
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