親が意識するのはたったの3つ。今日からさっそくやってみましょう!

(1)「できたこと」を見る
 親は、つい子どもができていないことや、マイナスの部分に目がいってしまうもの。そこで、「できたこと」を見つけ、認めてあげる習慣をつけましょう。部屋の片づけができていなくても、グッとおさえて「宿題、終わったんだね!」とできたことに対して声をかけるのです。「自分で動く」原動力は、「自分でできた」という自己肯定感から育まれるもの。親が声をかけることで、自己肯定感を高めてあげるのです。

(2)「共感」+「問いかけ」のセット
 学校から帰ってきた子どもに「宿題は?」「塾の時間、もうすぐだよ」……言いたいことは山のようにあっても、まずは「今日は寒かったでしょう」「6時間授業は疲れるよね」と子どもの気持ちを共有しましょう。「お母さん、わかってくれてる」という安心感が子どもの心をほぐします。そこで「じゃあ、どこから始めようか」と問いかけることで、子どもも「急いでおやつ食べてから、塾の準備しようかな」と自分で考えることができます。

(3)「ついで」にできることを増やす
 人間の脳は、新しいことを嫌うもの。帰宅したら靴をそろえる、ランドセルを置いたらプリントを出すなど、やるべきことは今までの習慣に「ついで」に組み込めるようにしましょう。これは、はじめのうちは子どもの動線に合わせて、「お帰り~! 靴、そろえようね」と声をかけると、自然に定着していきます。

「うちの子は言わないと動かないから」と思ってあれこれ指示する親御さんは、ちょっと頑張りすぎているのかもしれません。

「子どもをよく観察してみれば『できていること』はたくさんあるはず。まずは一度肩の力を抜いて、子どもの力を信じてみましょう」(永谷さん)

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AERA編集部
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