もちろんお仕事だからどれも真剣にやるんですけど、いつも笑いながら楽しんでいます。火災でスプリンクラーが発動し、ずぶ濡れになったシーンを演じても、終わった途端「やばい、ずぶ濡れだ~!」って笑っています。お仕事は、全部楽しくやるのがモットーですね。
■夫婦円満のコツは「お互い様の気持ちを忘れない」こと
――映画の中で千晶が喜多見に「仕事ばかりで家に帰ってこない」とけんかするシーンがありますが、仲さんもご夫婦でお互い忙しく飛び回っていらっしゃいます。ご家族の中でバランスを保つ秘訣は?
うーん、バランスを取るというよりも、夫婦ってお互い様の関係だということを忘れないことですかね。だから、お互いがすることを受け入れるという気持ちは大切にしています。
正直、私は、夫がお仕事が忙しくてなかなか家に帰ってこられなくてももちろん構わないし、逆に、喜多見先生の立場なら「そんなことで怒られても……」って嫌になりそうです(笑)。
私は自分がやりたいことはやるし、相談じゃなくて、全て決定事項として夫に伝えています。
「この日は撮影でいないから」、「この時期はパリコレに行くね」とか。
逆に彼のほうが「釣りに行きたいんだけど、いいかな?」とか聞いてくれるんですが、好きなことをしてほしいので、何で聞く必要があるのかな~と思っていますね(笑)。
あとはたくさんの人に助けられて、家族を回していますね。ありがたいです。
――息子さんとお仕事の話をすることはありますか?
時々、聞かれたら、今どんなことをしてるよということは伝えます。でも、これまでの作品って、不倫がテーマだったり、ちょっと怖いシーンがあったりというものが多くて、なかなか子どもが見られるものが少なかったんですね。でも、今回の「TOKYO MER」は、まさに小学生男子にもピッタリの作品!
実は、知らない間に、息子が友達と映画館に見にいく約束をしていたんです。びっくりしたけれど、嬉しかったですね! 今から、息子の感想を聞けるのがすごく楽しみです。
あ、でも、千晶は黒髪だし眉毛もあるし、いつもの私と見た目も性格も違いすぎて、ママだって気づかなかったらどうしよう……(笑)。
(取材・文/玉居子泰子)