基礎を完璧にするメリットは、たくさん正解できる、つまり点が取れることです。できるから自信につながって、それが自分を強くしてくれます。

 あとは、なるべく問題を解くときに、本番の答案に近いものでやること。小学校でやるテストとは違って、本番に出てくる自由記述欄とかにも慣れておくと、本番でも焦ることが少なくなります。中学受験は大学受験よりも、たぶん精神面で合否が左右されやすい。だから気持ちを強くしてのぞむことはすごく大事です。今思うと、試験会場でふざけてたり、ニコニコしてたりした人は、不思議とみんな受かってたなぁ。これはたぶん、気持ちに余裕があるということなんでしょうね。

●焦っている自分に焦らないこと

「やる気が出ない」「成果が出ない」という人にアドバイスしたいのは、勉強と向き合う「環境をつくる」こと。精神面をコントロールするのは難しいけれど、環境をつくることは、意外と簡単にできるんです。例えば僕がしていたように、誰かと勉強の約束をしたり、細かい復習のルーティン(日課)をつくってみたりと、自分を勉強する環境に追い込む。これを誰かにやらされるのではなく、自分でできると最高ですね。それをちゃんとこなせたことが自信になりますから。

 あとは、本番が近づくにつれて、プレッシャーで「どうしよう」と焦ってしまう人も多いと思います。焦っていると自分が他人より劣っていると勘違いしてしまうんですよね。気持ちの遅れを取り戻そうとして、さらに焦る。これを断ち切るには、焦ってる自分に焦らないこと。そして「焦るのは当たり前。みんな焦ってるよ」、この言葉を思い出して気持ちを落ち着かせましょう。これまで頑張ってきた自分を信じて!

※『中学受験2020 時事ニュース 完全版』より

中学受験2020 時事ニュース 完全版

ジュニアエラ編集部

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ジュニアエラ編集部
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