松本 相手を見て、今こういう状況なんだな、こういう風に思ってるんだろうな、というのを想像したり感じ取ったりできるっていうこともあると思う。変化に気づいたからってすぐに声をかけるんじゃなくて、見守るってこともあるし。

櫻井 結局、どんな関係性であっても、誰かと仲良くしたいと思ったら、相手を尊敬すること、そして思いやりの心を持つこと。それに尽きるんじゃないかな。それも相手にしてもらうのを待つんじゃなくて、自分から行動を起こす。今年の24時間テレビのテーマのように、「人と人」が手を取り合うには、すごく大切なことだと思いますね。

――チャリーTシャツのデザインを大野さんが手掛けているように、ドラマやバラエティーなど、みなさんそれぞれの得意分野で活躍しています。そういう自分の個性やキャラクターを見つけて育てるにはどうしたらいい?

大野 なんだろう……でも個性とかは無理に見つけようとしなくていいと思う。人に見つけてもらうものでもないし、自分らしくしていれば、にじみ出てくるものじゃないかなあ。

櫻井 個性は誰もが持ってるものですからね。「キャラを見つける」とか「つくる」とか、今の子どもたちはみんな考えてるのかな?

二宮 特に「キャラクター」というものを気にしなくていいんじゃないかな。キャラクターでご飯を食べられる人間なんて限られているし。もし「自分はこんなキャラだ」と思ってるとしても、その一つのキャラクターだけでずっとやっていくのは疲れるだろうし。そんな過酷なことを小中学生がやらなくていいと思うしね(笑い)。俺だって、5人でいるときのキャラと、一人でドラマとかやってるときのキャラは全然違いますから。

相葉 でも自分の良い個性って、自分じゃわかんなかったりするからね。

二宮 自分がどんな人間なのか知りたいなら、学校の外に出ることじゃない?

櫻井 僕は、キャラも目標も「見つける」っていう感覚がわからないかなぁ。ただ、こういう人になりたいとか、こういう活躍をしたいという目標って、なにもしないでいて見つかるものではないとも思う。小中学生なら、スポーツに打ち込むとか、あるいは学校の試験とか勉強を頑張るとか、目の前のことを一生懸命やるうちに、見つけようとしなくても自然と見えてくるんじゃないですかね。早く見つけなきゃって焦る必要はないと思いますよ。

――では最後に。毎日忙しい皆さん。もし24時間だけ何かになれるとしたら、何になりたいですか?

二宮 え~、なんだろう……。

櫻井 僕はチーターかな。どれくらい速く走れるのかなぁっていう。速く走る感覚を思う存分楽しみたいですね。

相葉 僕は鳥かな。飛んでみたい(笑い)。

松本 僕も鳥。

――どんな鳥?

相葉 ツバメがいい! いろんなところに旅もしてみたいし。

松本 ……コンドル!(なぜかドヤ顔)。俯瞰でモノを見てみたいっていうことなんですよね。鳥の目線で自由に風に乗りながら飛んでみたいですね。

大野 僕はナマケモノ。こないだ仕事でナマケモノがスタジオにきてくれて、スゲー面白かったから。ずっとぶら下がってたからどんな感じなんだろうって。24時間ぶら下がってみたい。

※小中学生向けの月刊ニュースマガジン「ジュニアエラ」9月号から抜粋

ジュニアエラ 2019年 09 月号 [雑誌]

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大道絵里子
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